トロント・ディファイアントのオーナーであるOverActive Mediaは、『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』のeスポーツ大会「オーバーウォッチリーグ」との間で未払いの大会参加費を免除されることで合意したと発表しました。海外メディアによれば、オーバーウォッチリーグやCall of Duty Leagueの他チームも追随すると報告されています。
オーバーウォッチリーグが大会参加費の支払免除
今回の合意には、トロント・ディファイアントとオーバーウォッチリーグの間におけるスポンサー契約の締結と、未払いの大会参加費の免除が含まれます。これにリーグ収益分配金の早期支払いを合わせ、同社は1,080万カナダドル(約11億円)の価値があると見積もっています。
さらに両当事者が今後オーバーウォッチリーグの事業計画をさらに変更するための条項が設けられました。今回免除されたのは未払いの参加費で、以前に支払った額がチームに戻ってくるかどうかは分かっていません。
オーバーウォッチリーグはYouTubeとの独占放送契約が2022年に失効し、またアクティビジョン・ブリザードのセクハラ訴訟により多数のスポンサーが離れたことから、各チームへの収益分配率が史上最低となっていました。今年1月には同社が主導してリーグと団体交渉を行っていると伝えられており、今回の合意は団体交渉の結果である可能性があります。
高額な参加費に苦しむフランチャイズチーム
オーバーウォッチリーグの最初の12チームは約2,000万ドル、2018年に加わった8チームは約3,000万〜3,500万ドルをリーグ参加費として支払いました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響で参加費が減額されましたが、予定通り支払ったとしてもチームは依然として600万〜750万ドル(約10億円)の負債を抱えていることになります。
海外メディアSports Business Journalによると、オーバーウォッチリーグの残りのチームの参加費も同様に免除されたことを確認したとのこと。さらにはCall of Duty Leagueのチームが、同様の契約を要求する可能性がある模様です。
アクティビジョン・ブリザードとしても、マイクロソフトによる買収が徐々に具体化し始めるにつれ、バランスシート(貸借)の一部を整理したいという思惑があるようです。
今年初めにはロサンゼルス・ゲリラズやロサンゼルス・グラディエーターズが、両リーグから撤退するとの噂も流れていました。今回の参加費見直しによってチームの撤退を防ぎ、リーグを存続できるかが注目されます。
Source: SBJ, Dot Esports
TESTをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (2件)
評判が地の底まで落ちたのは残ったプレイヤーの民度もあるよ
カネはいらないから撤退だけは勘弁してくれって感じか
まあ撤退されたらただでさえやばい評判が地の底まで下がるのはわかりきってるからねえ