アクティビジョン買収が10月に完了すれば『CoD:MW3』が発売初日からGame Passに登場？ Xbox CEOが回答

「追加には確実に時間がかかる」

現実には、そこまで都合良くはいかないようです。

Xbox事業のCEOフィル・スペンサー氏は、ドイツ・ケルンで開催中の「Gamescom 2023」に登場。IGNとのインタビューの中で、『コール オブ デューティ』シリーズを含むActivision BlizzardのタイトルがGame Passに入るタイミングについて、以下のようにコメントしています（1:40あたり）。

（「買収が完了したら『コール オブ デューティ』もGame Passでプレイできる？」という質問に対し）

「はっきりさせておきたいのは、実際にはGame Passに移すための作業が必要ということです。10月18日までに買収が完了した時点で（Activision Blizzardのゲームが）全部プレイできるようになると皆さん思われているようですが、それは正しくありません。これまで行ってきた他社の買収でも、そうはなりませんでした。（Game Passでプレイできるまでには）機械的な作業をしていく必要があるんです。ですので、ゲームがポートフォリオに加わるまでには確実に時間がかかります」

実際に登録されるのはいつ？

具体的には、どのくらいの「時間がかかる」のでしょうか。

あくまで参考程度に。Bethesdaの買収が発表されたのは2020年9月21日。Game Passへの『スカイリム』追加が発表されたのは同年12月16日。およそ3ヵ月のラグがありました。

とはいえ、『Oblivion（オブリビオン）』など買収前の2018年からGame Passに入っていたタイトルもありました。一方では、PlayStation5の時限独占タイトルだった『DEATHLOOP（デスループ）』のGame Pass追加はPS版リリースの1年後になるなど、ゲームタイトルによってケースバイケースだと分かります（※有志作成のリストを参考）。

『コール オブ デューティ』シリーズについても、新作・旧作ともにGame Passに来るタイミングを予想するのは難しそうです。とりわけ『CoD:MW3』については、早くても年をまたいで2024年になってから、というのが希望的観測です。

なお、厳密にはMicrosoftによるActivision Blizzard買収については、まだ解決すべき点が残っています。英国の規制当局（CMA）はこの買収を差し止める結論を下したままで、対してMicrosoftは、クラウドゲーミングの権利を一部Ubisoft（ユービーアイソフト）に売却することを発表。CMAの翻意を促しているところです。買収完了期日である10月18日までには次の結論が出る予定です。

二転三転しつつも完了への道筋が整いつつあるActivision Blizzard買収ですが、どんな形になるにせよ、世界のゲーマーたちが最大の利益を得、『コール オブ デューティ』シリーズのプレイヤー増にもつながることを期待するばかりです。

Source: YouTube