オーバーウォッチ2 シーズン8開幕アップデート：予告済み9名+6ヒーローにバランス調整、「マウガ」は安定性が大幅に向上

マウガ（強化）

無料体験期間で寄せられたフィードバックやデータをもとに、多くの調整が実施されている。調整方針としては「マウガの生存能力を高める」とされており、攻守ともに安定性が向上する調整が目立つ。

大きすぎたヘッドショット判定が縮小され、体力の一部がアーマーに変換されている。

マウガはパッシブ・アビリティ“バーサーカー”によってアーマーよりも消費優先度の高い追加体力を獲得できる。そのため「追加体力でダメージを受けている間にアーマー部分を回復する」という動きが可能となるので、一般的なアーマー持ちのヒーローよりもその恩恵は大きい。

パッシブ・アビリティ“バーサーカー”の効果は、クリティカルヒット（ヘッドショットとメイン武器効果）ダメージの一部を追加体力として獲得するというもの。

強化点は1つのみでシンプルな数値上昇となっているが先述のアーマー獲得に加え、次に紹介する“焼夷チェーンガン”と“ヴォラタイル・チェーンガン”のダメージ上昇など、総合的にかなり強化されたアビリティと言える。

ダメージ量増加に集弾性と弾持ちの改善、距離減衰の緩和など、全体的に大幅な取り回しの向上が図られている。

移動速度ペナルティ緩和（同時射撃時）にも大きな恩恵が期待できるだろう。比較対象を挙げると「“フュージョン・キャノン”発射中のD.Va」や「“バリア・フィールド”展開中のラインハルト」に課されるペナルティが同時射撃と同じ-30%に設定されている。

一方のみを射撃する場合については、本来適用されるべきであったペナルティが適用されない不具合があったため、それを修正するという形で実質的な弱体化が行われている。

「両方のチェーンガンの連射速度倍率が25%から0%に減少」は純粋弱体化となっているが、集弾性の悪さをカバーするという意味合いも大きかったため、そもそもの集弾性が向上したことで許容できる範疇に収まりそうだ。

射撃レートの低下によって懸念される“バーサーカー”と“カーディアック・オーバードライブ”の効率低下に対しても、あらかじめ当該アビリティ自体を強化することでバランスがとられている。

インファイト時には直接的な影響が予想されるが、その土俵に立ってくれる事自体がマウガにとって嬉しい状況であるため小さな問題。必然的にインファイトになりやすい対タンク時には、弱体化が強くあらわれる可能性はあるものの、それ自体は調整方針として発表されていた。

「CC（クラウドコントロール）系を筆頭とした他のアビリティの影響を受けない」という強みがよりハッキリとしたものに。また、無防備に走っていくという性質上避けられない被ダメージへの耐性も強化されており、その数値も+20%とかなりの伸び幅。

注意点として「“オーバーラン”のダメージ軽減」と「アーマーのダメージ軽減」は、同時に適用されないという点が挙げられる。実際にはどちらも適用されているのだが、ダメージ軽減の加算上限が50%であるため“オーバーラン”のそれを上回ることはできない。

これまで紹介したアビリティは、マウガ自身と敵に対して作用するものだが、“カーディアック・オーバードライブ”は周囲の味方にも効果を与えるアビリティ。マウガ自身の継戦能力と与ダメージの安定性が向上したことと合わせ、無料体験期間の段階では薄かった「マウガの近くで戦うメリット」が濃くなった。

ロードホッグのリワーク実施前に無料体験期間が設けられ、防御アビリティの少なさと巨大なヒットボックスという特徴から「（当時の）ロードホッグと同じ道を辿るのでは？」と思われていたマウガ。

しかし、フィードバックを基にした大幅な強化を受けたことで、かなり楽しめるヒーローとして実装されたと言えるのではないだろうか。当のロードホッグもリワークによって使えるタンクに生まれ変わり、その対抗馬として開発に期待されているマウガをシーズン8の顔として楽しんでいきたい。

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