Call of Duty League：元プロ選手がチーム代表とともにActivisionを提訴、「反競争的な大会運営」

Activisionは現在『Call of Duty: Modern Warfare Ⅲ（コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア 3/ MWⅢ）』の公式大会「Call of Duty League」を開催中。しかしその大会が選手とチームに不利益をもたらしたとして、出場チームの代表と元プロ選手が共同でActivisionを提訴した。

元プロ選手がCDLを提訴

訴訟を提起したのはオプティック・テキサスの代表ヘクター・"H3CZ"・ロドリゲス氏と、2023年まで選手として活躍したレジェンドのセス・"Scump"・アブナー氏。Bloomberg Lawが最初に報じたところによると、Activision Blizzardが2016年にMajor League Gaming（MLG）を買収したことにより、CoD eスポーツの最大のライバルを排除したことで独占が始まったと主張している。

原告は損害賠償として、6億8,000万ドル（1,000億円）以上を請求している。なおチームは提訴後も引き続きCDLへ出場している。

訴訟の主な争点

主な争点は以下の通り。

• 最終的に「Call of Duty League」が市場唯一のCoD大会となるよう、他のトーナメントやリーグの主催者へのライセンス付与を拒否した
• リーグを12チームに制限し、参加希望者に対して2,750万ドル（約41億円）の参加費を要求した
• 個人が所有するチームの場合は、「Activisionが承認した企業パートナー」とともに運営するよう強制した
  • H3CZ氏はOpTic Gamingの90%を超える所有権をEnvy Gamingに譲渡することを強要された
• 写真撮影中に十分な時間を与えられないまま、「即時に規約に同意しなければCDLから排除する」と脅しを受けて法的文書に同意するよう強いられた（Scump氏の当時のポスト）
• チームと選手が、Activision経由以外で報酬、スポンサーシップ、ストリーミングで資金を獲得することを厳しく制限した

Acvisionのコメント

Activisionの代表者は以下のようにコメントした。

「私たちは、事実にも法律にも根拠のないこれらの主張に対して断固として抗弁します。eスポーツコミュニティのメンバーが、多額の投資をしてきたチームオーナー、選手、ファン、パートナーに混乱をもたらすこの訴訟を起こしたことに遺憾に思っています。Call of Duty Leagueの成功には多くの時間とエネルギーが費やされました」

CDL終了前に訴訟に踏み切った？

Activision Blizzardのもう1つの独占的なeスポーツ 大会であったオーバーウォッチリーグは2023年をもって閉鎖され、出場チームは膨大な負債を抱えたまま終わった。CDLに携わるスタッフのレイオフも続いており、大会が終わる前に訴訟に踏み切った可能性がある。

オプティック・テキサスが裁判に勝てるかは分からないが、もしかするとCoD eスポーツはこれ以上長く続かないかもしれない。

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Source: GameIndustry