Respawn Entertainment(リスポーンエンターテインメント)が手がける『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』プロeスポーツ競技シーンALGSにおいて、試合中にプロ選手たちがハッキング被害を受けるという前代未聞の事件が起きた。
ゲームのチート行為およびアンチチート技術に通じた専門家筋も、今回の出来事を把握。ALGSに出場していた選手たちに、個人情報を今すぐプロテクトするよう注意喚起している。
『エーペックスレジェンズ』公式戦ハッキング事件の解説
賞金総額500万ドル規模の大会がハッキング被害に遭い、北米のエーペックスコミュニティは混乱に陥った。
今回のチート行為について、チートおよびアンチチートに詳しいAnti-Cheat Police Departmentが、自身のXにて解説を行っている。
「連絡:現在『エーペックスレジェンズ』にてリモートコード実行(RCE)の不正使用が起きている。ゲームに由来するものか、Easy Anti-Cheat(EAC)に由来するのかは不明。修正が実施されるかコメントが得られるまでは、EACにプロテクトされたゲーム、またはEAのタイトルのプレイは控えるよう助言したい」
「現時点で、このRCEは配信者たちのPCにチートツールを導入させるという不正行為を行っている。すなわち、ランサムウェアをインストールさせて自分のPC全体をロックしてしまうなど、何でもできてしまう」
一般プレイヤーも混乱
この投稿には、一般のプレイヤーたちも「アンインストールすべきなのか?」、「自分も被害に遭っているか、どうやって調べられる?」と不安を訴えている。
しかし事件が発生してからまだ時間が経っていないこともあり、現場でも今まさに調査中であることは間違いない。日本のエーペックスおよびそのサーバーにも影響が及んでいるかも不明だ。
- 追記:非公式MODツールであるR5Reloadedは、本件とは無関係である旨を発表した
- 続報記事:『エーペックスレジェンズ』公式戦ハッキング事件続報:Easy Anti-Cheatが「脆弱性なし」と発表、ソースエンジンの問題か
出場選手たちには個人情報保護を強く推奨
以下はプロ選手に向けた話。Anti-Cheat Police Departmentは、ALGSトーナメントに出場したすべての選手たちに、個人情報の保護を即座に実施することを強く推奨している。
具体的にはDiscordのパスワード変更や、eメールの安全確認。(もし行っていなければ)多段階認証システムの有効化など。さらに、今後の被害を防ぐためにもOSのクリーンインストールを行い、自分の個人情報を守るよう伝えている。
上述したように一般のプレイヤーへの影響は不明だが、こうした事件の有無に関わらず、自分のアカウントの保護状況は再確認しておこう。
実際にハック被害を受けたTSMのHal選手は、Discord経由で件のハッカーから通話され、「今お前のPCの中にいる」、「お前の個人情報はすべて奪った」と脅しを受けている。
大人気タイトルということもあり『エーペックスレジェンズ』のコミュニティではチーター関連の報告が後を絶たない。しかし公式戦がハッキングされるという妨害が生じたことは、運営側にとって手痛い失態と言える。世界中のプレイヤーの安全のためにも、セキュリティのいち早い強化を望みたい。
Source: X
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コメント
コメント一覧 (15件)
VOTE PUTIN(プーチンに投票)ほんとすき
いやいやあれ、Destoroyerじゃなくてデザインフルの悪戯だから
でも現状としてはエンドユーザーがPCと比較して
オートエイムとかの被害に合うユーザーは見るからに少ない訳でしょ、その差ってでかくない?
チートにしろセキュリティ上の虚弱性にしろPSやXboxで
PC同様にマルウェアにかかるなんてニュースは聞いた事が無いしさ
>>すっげー極論なんだけどさ、いっそCSみたいにゲーム機専用
PS4でも可能だし、PS5でも可能だけどアップデートで対策されてるのと。
あとはエクスプロイト系は報告すればお金になるからあまり表に出てこないだけ
時代はシージやぁ