ゲーム配信プラットフォームのTwitchでは昨今、「ゲームの配信」から逸脱したストリーマーたちの行為が議論を呼んでいる。簡単に言うと「ヌード配信がはびこっている」という意味だが、これに対しTwitchもガイドラインを改変して線引きを行っている。
そんな中、いわゆる「性的なコンテンツ」でありながら、「ゲームプレイ配信」もしっかり両立するという新しい「配信メタ」が注目を集めている。果たしてこれは配信文化の次なる進化へとつながるのだろうか。
ヌード配信やトップレス配信に懸念
「ここのところTwitchでは性的コンテンツの軍拡競争が起きてる。クリエイターたちは性的コンテンツで多額のマネーと、大量の視聴者を稼げるって気付いたんだ」
クリエーターのCr1TiKaLはこのように、自身の動画(性的にきわどい映像が紹介されているので注意)を通じて最近のストリーマー界隈に苦言を呈する。
「彼らはTwitchで許されるラインを攻め続けてる。そしてTwitchの方もそんなに厳しく取り締まってない」
Twitchは本来ゲーム配信が中心のプラットフォームだが、ここのところ「性的なコンテンツ」が議論になっている。女性が胸部や臀部などのセンシティブな部分をぎりぎり映さないようにしつつ、実質的なヌード配信を行う「ヌードメタ(nudity meta)」、または「トップレスメタ(topless meta)」などと呼ばれる配信スタイルが確立したためだ。
とりわけ海外では、こうしたヌードメタの模倣者が大量に発生した。中には、メインであるはずのゲームプレイ映像が非常に小さく、画面のほとんどを女性の体が占めるような配信もあったほど。もちろんBANされる配信者は後を絶たないが、Cr1TiKaLの見立て通り、利益につながりやすいことも確かなようだ。
こうした配信スタイルに対しては倫理的な問題が指摘されるだけでなく、子供が閲覧できてしまう可能性もある。しかし一方ではこれを「アート」と呼び、BANや規制に反対する声もある。
Twitchは新ガイドラインで対応
Twitchは一連のユーザーフィードバックを受け、2023年12月にガイドラインを改変。
性的なコンテンツに関し、曖昧な部分や重複した部分が整理された。トップページのおすすめに表示されるラベル付きコンテンツの条件がユーザー保護に寄せて改善された一方で、禁止されていたコンテンツの一部が、適切なラベル付けを条件に配信できるようになった。さまざまなユーザーとの間で妥協点を探った形だ。
配信文化の「新メタ」が誕生?
一方、まさに「性的なコンテンツ」で話題を集めるストリーマーのMorgpieは、上掲したCr1TiKaLの動画に対する「リアクション映像」として、ヌードメタに代わる「新しい配信メタ」を考案した。
それは、自分の履いているショートパンツをグリーンバックに見立て、「お尻にゲームプレイ映像を投影する」という新奇なアイデアだ。
彼女は実際に、お尻に『フォートナイト』を映しながら配信。配信全体のログはサブスクライバー限定だが、その切り抜きがXで紹介され、ストリーマー界隈に衝撃を与えている。
クリップではMorgpieのお尻が画面の大半を占めており、もはや何の配信なのかよく分からない有様だ。しかしその一方、これは確かに『フォートナイト』のプレイが中心とも言え、「性的なコンテンツ」と「ゲームの配信」』が見事に?両立。リプ欄には「こりゃスマートビジネスだね」というコメントも。
お尻配信が流行か
この「最新メタ」からインスパイアを受けた(?)他のクリエーターたちも早速、自分の体の一部にゲームプレイ画面を投影し始めた。半分くらいは大喜利になっており、ばかばかしくも新しいMorgpieのアイデアに感心しているようだ。
果たして「進化」なのか
まさにCr1TiKaLの指摘した通り、Twitch側がガイドラインを更新すると、性的なコンテンツで利益を上げたいクリエーターたちは「ぎりぎりのライン」を探っていく構図だ。
Morgpieはガイドラインにある「臀部を意図的に強調するコンテンツ」に相当するが、着衣はしているため、ラベル付けをすれば許可されるのだろう。他のクリエーターたちの作例に見られる、肌の部分にゲームプレイを投影するスタイルは「ボディペイント」や「ボディアート」に相当するのだろうか。もしそうなら、こちらもラベル付けを条件に許可されるはず。
全裸でも3日のBANだけ
Cr1TiKaLによると、たとえ全裸になって配信しようが、あからさまな行為をそのまま配信しようが、3日程度のアカウントBANで済んでしまうようなケースもあるという。こうしたスタイルは「低リスクでやれて、しかも儲かる」と所感を述べる。
自由と規制の狭間で文化が発展していくのは定番の出来事だが、現在のTwitchの姿を、配信文化のまっとうな進化と呼べるかは議論の余地がありそうだ。
いずれにせよアイデア自体は面白く、Twitchが今なおホットスポットの1つであることは揺らぎない。今後もストリーマーとTwitchによるぎりぎりの攻防を通じて、まったく新しい何かが誕生することに期待したい。
Source: X, Twitch, YouTube
TESTをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント
コメント一覧 (7件)
「上に政策あれば、下に対策あり」みたいなもんだな。ま、こういう配信者が、露出が原因で、他ストリーマーあるいはゲーム会社等に、直接、裁判レベルの迷惑をかけるような事が起きない限りはこのまま細々と続いていくだろうさ。
にしても、アートとかプライドとかそういうの無しで、ただカネの為にこういうバカな事を閃いて実行に移すのも本当に人間らしくて面白いww
ボディビルだーとかに需要ありそう
早く取り締まってほしい
メタでもなんでもない。
結局ゲームはメインコンテンツになっていない、ただの身勝手だよ。
配信等でゲーム画面を出しても良い、収益化をしても良い、とあくまで「作り手側に許可されている」だけなのをもう一度考えて欲しい。
自分で自分の首を絞め、他のストリーマーらにも迷惑かけている事も考えて欲しい。
これが蔓延っていくようなら今後「作り手側からの配信等の禁止」が出ても何もおかしくない。
これって立ってやってるのかな?長時間やって見てほしい
こういう残念な人はどうしてもいてしまうものなんですね……。
ゲーム配信でヌードとかする人はゲーム開発者を馬鹿にする恥ずべき行為をしていることに気づいて欲しいです。
こういうことをするから楽しい文化が廃れてしまうのに……。
ゲーム配信はあくまでゲームと配信者のマリアージュにて成り立つ。
企画も規約に則った企画を。
ヌードになりたきゃ別の場所でご勝手に。
Twitchもきっちりお仕事お願いします!
日本で昔話題になったスプラの色を利用してAV写すやつ思い出した
でもこういう馬鹿なの好きだwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そういや遠い昔、Team Fortress2でスプレーかなんかにセクスィー画像設定して敵が見てる最中に後ろからグサっと行く奴があったが。何年経ってもかわらんよなぁこういうのはw