Ubisoft(ユービーアイソフト)が手がける『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』eスポーツ競技シーンでは、日本国内リーグ「BLAST R6 JAPAN LEAGUE 2024」ステージ1プレイオフが完結。
ここでは6チームによるトーナメントが行われ、グランドファイナルではSCARZとKINOTROPE gamingがBO3で対戦。激闘を経てSCARZがマップスコア2-0で勝利をおさめ、5月にイギリス・マンチェスターで開催される世界大会への進出を決めた。
『R6S』プロリーグ「RJL 2024」DAY7結果
ステージ1も大詰めの国内プロリーグ「BLAST R6 Japan League 2024(以下、RJL 2024)」。4月12日から14日にかけて、プロ6チームによる「プレイオフ」が開催された。
ステージ1プレイオフ:SCARZ vs KINOTROPE
プレイオフ・ファイナルのマッチアップはSCARZ vs KINOTROPE。前日までにSCARZはIGZISTを、KINOTROPEはVITEをそれぞれマップスコア2-0で撃破。短期決戦となるステージ1のスケジュールの中で、どちらも的確に自分たちのスタイルを磨き上げた。
ファイナルの第1マップとなったのは「カフェ」。防衛からスタートしたKINOTROPEは今季、個人の技量や少人数状況でのパフォーマンスが向上。12日の父ノ背中、13日のVITEとの戦いでも、人数不利かつエリアも不利な中から勝ち切るという劇的な展開が度々見られた。
この日も第3ラウンドにAokayu選手がクラッチ。早々に0-3として、SCARZにタイムアウトを取らせる。
一方でSCARZも、2023年度は2回のメジャーと「インビテーショナル2024」で経験を培ってきた。今季はさらに、このチャンピオンチームにNina選手も加わった。彼らは冷静にKINOTROPEの思惑を分析し、第6ラウンドはパーフェクトラウンドで取得。スコア2-4と寄せて攻防交代となった。
そしてここからは一転SCARZの優勢に。第7ラウンドではWqsyo1選手がぎりぎりの局面を勝ち抜き3-4。さらに4-4、5-4と逆転に成功。緩急をつけて揺さぶるKINOTROPE流の攻撃術に、的確な対応をしてみせた。
タイムアウトで見直しを図るKINOTROPEだったが、SCARZの勢いは崩れない。第11ラウンドでもNina選手のキルをきっかけにパーフェクトラウンドを達成。1-4の場面から、怒濤の連取を果たし、ラウンドスコア7-4で「カフェ」での戦いを制した。
KINOTROPEの視点では、どこかで改めてペースを引き寄せたいところ。しかし第2マップ「クラブハウス」でSCARZは、データ的にも有利とされる防衛側からのスタート。慌ただしい展開をAokayu選手が制する良い場面もあったKINOTROPEだったが、2階「ジム・ベット」防衛ではSCARZのFishlike選手がトリプルキルで粘る好プレイが炸裂。3-1でSCARZがリードし、KINOTROPEはタイムアウトへ。
いかに相手を自分たちの得意な形にはめこむかを話し合ったKINOTROPEだったが、タイムアウト後はSCARZのRec選手が怪力を披露してその思惑を粉砕。ガレージ攻略の定番手順となりつつあるGrim(グリム)とCapitao(カピタオ)のコンビを、エイムでシンプルに打破した。KINOTROPEの攻撃をほぼ完封したSCARZは、5-1とリードしての攻防交代に成功。
防衛は地下から再スタートしたKINOTROPEだったが、SCARZは拠点に走り込んでの乱戦を勝ちきり、6-1と先にマッチポイント。KINOTROPEは極限状況で、敢えて「バー・ステージ」防衛を選択。SCARZ側にもリスクテイクを要求した。しかしSCARZはここでも制圧に成功し、終わってみると7-1の大差。マップスコア2-0で、「BLAST R6 Major Manchester 2024(マンチェスターメジャー)」フェーズ2への出場を決めた。
結果だけを俯瞰すると、「国内序列1位のチームが、引き続き好パフォーマンスを発揮し今年も世界に挑む」という図式。しかし、今年度のSCARZには大きな変化が生じた。開幕直前にスターティングメンバーの変更を実施し、これまでリーダーを務めてきたPyon選手がサブへ。代わりに元NORTHEPTIONから、個人スタッツでは国内最強クラスの1人であるNina選手がやって来た。
予想外の変更内容に、コミュニティも当時は騒然となった。しかし作戦、個人技、そして試合中の修正力いずれも高水準を保ってきたSCARZに、攻防共に高スタッツで貢献できるNina選手が加わったことで、チームとしてはさらに柔軟になった印象だ。
2023年度のSCARZは、春のコペンハーゲンメジャーでベスト8の大記録を打ち立てた。しかし秋のアトランタメジャー、そして「シックスインビテーショナル2024」では、計7戦してゼロ勝という結果に。今年度こそは、というのはファンだけでなくチーム全体の思いでもあるだろう。
ゲーム的にもイヤー9アップデートによって対戦環境が変化を遂げた。SCARZは限られた時間の中でスタイルとメタをさらに融合させ、世界の強豪たちに存在感をアピールできるだろうか。新SCARZの躍進に注目しよう。
最後のメジャー出場権かけたLCQ開催
SCARZのメジャー出場が決定した一方で、日本リーグには、メジャーへの出場権がもう1つ用意されている。
次回4月19日から21日にかけては、これを巡るメジャーLCQ(Last Chance Qualifier、最終予選)が開催。グループステージやプレイオフで戦ったプロチームと、オープン予選を勝ち上がってきた一般参加チームがここで激突する。
- LCQ出場チーム
- KINOTROPE gaming
- CAG Osaka
- VITE
- IGZIST
- Crest Gaming Lst
- 父ノ背中
- REALIZE
- Team Nemophila
各試合BO1。ロアブラケットファイナルおよび全体のファイナルはBO3で実施。優勝1チームが、マンチェスターメジャーのフェーズ1に出場できる。
出場8チームのうち6チームがリーグ参戦のプロチームであり、過去の傾向を踏まえるとこの6チームでの戦いが主な争点と思われる。一方、オープンから出場のREALIZEとTeam Nemophilaの存在も見逃せない。日本シージ界における新星が、思いがけずここで見つかるというストーリーも大歓迎だ。
いずれにせよ、LCQもまた見逃せない戦いとなる。メジャーLCQの詳細な日程についてはシージ日本公式Xアカウントをチェックしておこう。
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- タイトル:Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)
- 発売日:2015年12月10日
- 対象機種:PS5, PS4, Xbox Series X|S, Xbox One, PC(Steam)
Source: YouTube
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コメント
コメント一覧 (2件)
こうやって即書きに来る奴は大抵試合すら見ないしなんならエアプ
書きたいだけなんだよな
どうせ負ける