『タイタンフォール 2』 インタビュー後編：「これはモダン・ウォーフェアだ」、「誰も観たことのないマルチと、15年間感じたことのない最強のシングル体験」など

東京ゲームショウ2016にて実現した、Respawn Entertainmenへの『Titanfall 2（タイタンフォール 2）』ロングインタビュー後編です。

後編では、初代『タイタンフォール』で物議を醸した“スマートピストル”が本作を象徴するようなキーアイテムとなることや、シングルとマルチへの絶対的な自信、そして本作は『Modern Warfare』の魂を受け継ぐタイトルであることなどが語られる、『TF』ファンも『MW』ファンも必見のインタビューとなっています。前編は以下からご覧ください。

タイタンフォール2 独占インタビュー：後編

スマートピストル入手は最もクールな瞬間に

EAA：『タイタンフォール 1』で武器「スマートピストル」が話題になりました。再登場するようですが、どのような調整がされますか？またはされませんか？

Joel Emslie：（ニヤリと笑う）スマートピストルは登場します。『タイタンフォール 2』では手に入れた瞬間に様々な意味合いが重なり、感動するシーンになると思います。

EAA：マルチプレイヤーですか？

Joel Emslie：そう、マルチプレイヤーで。そしてシングルプレイヤーでもね。シングルプレイヤーでは、スマートピストルを手に入れた瞬間が『タイタンフォール 2』の中で一番クールな瞬間だと個人的に感じています。

（※ Respawnはシングルにかなりの自信を持っており、シングルに関する情報はあまり公開していません）

Joel Emslie：「究極のパワーコアニンジャ」のような気持ちになると思います（笑）ただし、マルチプレイヤーではシングルプレイヤーよりもバランスが取れた状態で登場します。

『タイタンフォール 1』ではうまくバランスがとれずイライラした調整を、『タイタンフォール 2』ではもっと流動的に、うまく使いこなせるように努力しています。

『タイタンフォール® 2』　マルチプレイヤートレーラー

EAA：『TF2』ではマップとゲームモードの無料配信を明言していますが、有料DLCでは何を出す予定がありますが？例えば、迷彩や武器、新タイタン？

Joel Emslie：DLCの配信プランにそった導入になっていて、ゲームプレイに関するものはすべて無料で提供していきます。

具体的に何を出すかはまだ決まっていませんが、ビジュアルやコスメティック的なものは今後（有料で）出てくる可能性はあります。ローンチが近づくにつれて様々な事を決定している最中ですね。

Titanfall 2: Titan and Pilot Visual Customization

This is Modern Warfare

EAA：日本では『タイタンフォール 1』がPlayStationでリリースされなかったこともあり、オリジナルをプレイした人は多くありません。そんな日本のファンに向けて『タイタンフォール』の楽しさ教えてください。

Joel Emslie：やはり、「観たこともないようなマルチプレイヤー機能」を搭載していることです。だからこそ、（PS3ではなく）PS4でやるべきです。

Dusty Welch：おそらく15年くらい（プレイヤーが）感じていないような「最強のシングルプレイヤーの体験」ができると思います。

EAA：15年！

Joel Emslie：そうです。ロボット！剣！そして漢字！（笑）。（※ 漢字はジョーク）多くの日本のコミュニティの方たちが『タイタンフォール 1』を未プレイだということは承知しています。そういった方たちでも入りやすいように、また初心者の方でもプレイできるように配慮しています。

ある意味、この『タイタンフォール 2』からやり始める方たちの方がラッキーです。なぜなら『タイタンフォール 1』の問題を寄せられたフィードバックを受けて様々な改善を施し、非常に進化した素晴らしいものだからです。

Dusty Welch：『Call of Duty』はもともとはPCのゲームでした。その後、長い時間をかけて『Modern Warfare』という素晴らしいゲームを作り上げました。これは（タイタンフォール 2）は『Modern Warfare』なんです（This is the Modern Warfare）。

EAA：素晴らしい...（鳥肌）

（※ 当時のInfinity Wardで『CoD』を開発していたメンバーの多くが、契約のトラブルなどでRespawn Entertainmentへ移籍しています。力を込めてゆっくりと言った「これはModern Warfareだ」には、当時の熱い思いと、市場がそれを受け入れての歴史的大ヒット。それ以降の泥沼トラブルなど、様々な想いがこもっていたように感じます）

MWの思い出と、当時と同じ現象

Joel Emslie：彼（Dusty Welch氏）は『CoD4:MW』を作っていた時に同じチームにいたんですが、『タイタンフォール 2』製作中に、『CoD4:MW』の制作と様々な共通点があると実感しました。実は『タイタンフォール 2』は20年間ずっと作りたかったゲームだったのです。なので、それが完成したことは本当に嬉しく思います。

Dusty Welch：彼（Joel Emslie氏）と私はCoD 1、2、3、4とすべての製作にすべて関わっていたんですけど、チームのほぼ半分が『タイタンフォール 2』を一緒に制作していました。彼らが『タイタンフォール 2』を作っているんです。『CoD』を作ってきた以上に、この作品に誇りを持っています。

Joel Emslie：その通り！

Dusty Welch：1つの例ですが、『CoD4』を開発している際に何度も見た光景があります。

金曜の夜なのでみんな（開発者たち）家に帰ればいいのに、なぜかみんな、夜中の1時とか2時まで夢中になってプレイしていました。それとまったく同じ現象が『タイタンフォール 2』で起こっています。

EAA：とてもいい話です！（鳥肌がとまらない）

Joel Emslie：『タイタンフォール 1』のときには、残業してまでプレイする人はいませんでした。『タイタンフォール 1』も良く出来ていて、ユニークで革新的でもありましたが、バランスが取れていませんでした。

でも『タイタンフォール 2』では私も中毒状態になってしまいました。キャンペーンのストーリーでも同様です。

EAA：私は『CoD4』や『CoD:MW2』を、食べる・寝る以外は毎年ずっとプレイしていました。それとまた同じ経験ができるということですね。

Joel Emslie：あなたはよく分かっています笑。 これはもう巨大なロボットと、剣を持った人の精神的な（スピリチュアルな）体験になることは間違いありません！

インタビューで感じたこと

ラストは時間が足りずに、詳しく聞けないままだったのでイメージのみの解答で終わってしまいましたが、ゲーム業界に大きな衝撃を与えた『Modern Warfare』の開発者達がハマっているという『タイタンフォール 2』。MWファンは大いに期待できそうです。

また、Dusty Welchの氏とJoel Emslie氏の両氏は、「ネガティブな質問でも好奇心があるななら、ぜひ聞きたい」、「だからこそ聞きたい。ネガティブをポジティブに変えたい」と、コミュニティの不満をすべて受け止めて改善していこうという強い意志を感じたことも印象的でした。

また、キャンペーンのストーリー、そしてマルチプレイヤーの楽しさへの強い自信、そして『CoD』へ抱く複雑な思いも伝わったのではないでしょうか。

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そんな彼らの自信作『タイタンフォール 2』の発売日は10月28日で、対象機種はPS4、Xbox One、PC。

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