Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では、日本時間2月21日に競技シーンの2022年シーズンに関するアップデートが一挙に公開されました。この記事では、ゲーム内とゲーム外の両面での新情報をまとめてお届けします。
eスポーツ「イヤー7ロードマップ」公開
世界大会「シックスインビテーショナル2022」の配信の中で、シージ競技シーンに関する2022年シーズンとそれ以降のスケジュール見通しや、ゲーム内でのカスタムゲームの新機能など、さまざまな情報が発表されました。
(※以下の内容はプレスリリースに基づいており、インビテーショナル配信で紹介されたものと若干内容が異なっている場合があります。今後のシージ公式からの発表が正となり、必要に応じて追記を行います)
- ゲーム内のeスポーツ関連機能アップデート
- 「観戦枠」の拡張
- 観戦カメラのアップデート
- リプレイモードのアップデート
- 2022年のeスポーツ競技シーン
- メジャーとインビテーショナルの開催地について
- レインボーシックスワールドカップについて
- R6 SHEREについて
- プロチームの「ティア分け」ルール変更
カスタムゲームの「観戦枠」拡張
公式戦はもちろん、プロのスクリムやカジュアル向けのミニトーナメントに欠かせないゲーム内のカスタムサーバーに、イヤー7の1年を通して幾つかの新機能が追加されていきます。
1つ目は観戦枠を最大4枠に拡張する、というものです。こちらは5月のイヤー7シーズン2にリリース予定で、これまで一人しか入れなかった観戦枠が最大4人に拡張されることにより、複雑なシージの試合の流れを複数名でチェックできるようになります。カメラ担当者の負担が軽減されるだげなく、より多くの素晴らしいプレイを逃さず映せるようになるでしょう。
フリーカメラ機能の導入
「Detached Operator Camera(オペレーターから離れたカメラ)」が、シージのカスタムにも導入されるようです。
他のFPSでいうフリーカメラに相当するものと思われますが、自由移動できるタイプなのか、マップの各所に定点固定されているタイプなのか(もしくは両方か)、その機能の詳細は不明です。これまでは10人のオペレーターと観戦者の俯瞰視点で捉えていた試合の模様を、さらにダイナミックなアングルで映せるようになるでしょう。
リプレイモードの性能向上
コミュニティからのフィードバックに応じ、イヤー7ではリプレイモードで再生できる対戦データの有効期間を伸ばしていくそうです。現在ではアップデートパッチがリリースされる度にリセットされてしまう(数週間しか見られない)リプレイデータですが、この点を改善してそのシーズン内(約3ヵ月)ではリプレイを見続けられるようにするとのことです。
また、対戦後にチーター疑惑のあるプレイヤーを調べるためにリプレイが活用されている点に着目し、リプレイモードから直接プレイヤーを通報できる機能も追加されます。
2022年の競技シーン
インビテーショナルの終わりは、新たな一年の始まりでもあります。2022年シーズン・ステージ1の公式スタート日は北米現地時間3月9日で、今後数週間以内に、北米、南米、ヨーロッパ、APACそれぞれのリージョンにおける詳細スケジュールが発表されます。
パンデミックの今後の状況が不確定な中でも、オーガナイザーは有観客でのオフラインイベント開催を望んでおり、新型コロナウイルスの状況を鑑みつつ、選手や観客、パートナー企業の安全を第一に、必要に応じて適切な措置を取っていくとのことです。
- 2022年シーズンの予定
- ステージ1メジャー開催地:アメリカ合衆国(5月)
- ステージ2メジャー開催地:アラブ首長国連邦(8月)
- ステージ3メジャー開催地:アジア(11月)
- シックスインビテーショナル:カナダ・モントリオール以外での開催の可能性あり
昨年はスキップされた5月のメジャーは、北米リージョンの強豪チームが拠点とするアメリカで行われます。
サプライズは8月のメジャーで、開催地はアラブ首長国連邦(UAE)になるそうです。この地域のシージについては、現在もMENA(中東・北アフリカ)地域リーグが開催されています。果たしてどのようなメジャーになるのでしょうか。
11月のメジャーについては具体的な開催地は不明で、アジア圏内であることのみが判明しています。
年間のチャンピオンを決める「シックスインビテーショナル」の開催地については、長らくカナダ・モントリオールで固定されていましたが、今年もスウェーデンで開催されたこともあり、現在は新たな開催地を模索しているそうです。来年の「シックスインビテーショナル2023」については未定ながら、再来年の「シックスインビテーショナル2024」からはモントリオール以外で開催される方針です。
「レインボーシックスワールドカップ」について
発表時は大きな話題となったものの、折り悪く新型コロナウイルスのパンデミックが生じ、続報がなくなってしまったレインボーシックスワールドカップ(Rainbow Six World Cup)については、今回は2023年に延期されることのみが発表されています。
「R6 SHERE」のティア分けルール変更
プロチームをモチーフにしたアイテムがゲーム内ストアで販売され、その収益の一部がチームに分配されるという「R6 SHERE」プログラムに、2022年は以下のような調整と改善が行われます。
- 「R6 SHERE」の変更点
- ティア分けを「1~3」から「1~2」に縮小
- 売上収益の分配割合を変更
現在「R6 SHERE」に組み込まれているチームには、ティア1からティア3まで3段階の格付けがなされていますが、これがティア1とティア2のみとなります。これはティア1以下のチームでもより容易にティア1を目指せるようにするための変更で、これに加えて以下のような調整が行われます。
- ティア1チームの枠を、10チームから15チームに拡張
- 現在のティア2チームから上位5チームが、ティア1に昇格
- 他のティア2チームはそのままティア2に
- ティア3チームはティア2に昇格
2022年の夏を起点に、各チームのティア分けは1年に1回、年間のランキングに基づいて再調整されていきます。最新のティア分けについては、2022年シーズンが始まる前の3月に発表されます。
「R6 SHERE」の収益分配割合の変更
「R6 SHERE」アイテムの収益分配方式が、以下のように変更されます。
- プロチームのモチーフアイテムの収益分配:
- Ubisoftとプロチームで70:30だったものが、50:50に
- 各リーグのモチーフアイテムの収益分配
- Ubisoftとリーグ内の各対象チームで70:30だったものが、80:20に
- Ubisoftの取り分はシージeスポーツサーキットに出資される
- 各メジャー大会のモチーフアイテム
- 売上収益の20%が、そのときのメジャーの賞金プールに加えられる
- 「Road to S.I.」バトルパスアイテム
- 売上収益の20%が、インビテーショナルの賞金プールに加えられる。上限は300万米国ドル(約3億4,000万円)
新たなプロチームアイテムは3月に登場
ティア1とティア2チームがそれぞれ大幅に増えたことで、2022年以降はプロチームのモチーフアイテムの種類も拡大していくことになりそうです。配信では、オペレーターカードなど、Y6S4で追加されたアイテムカテゴリがeスポーツアイテムとしても今後活用されていくことが明かされていました。
また、各チームはこれらのアイテムの選考とデザインにも直接関われるようになり、チームのアイデンティティをより如実に反映させたアイテムを作り上げることができるようになります。この点についての続報は後日、2022年3月にティア1チームの新たなアイテムが発売されるのに合わせて発表されます。
Source: Press Release
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