本日2023年4月7日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』シーズン4で予定されているアップデート内容をフォーラム(英語)にて公開。本記事では、その中から対戦環境に直接影響を与える内容(ヒーローのバランス調整やシステムの変更点)を翻訳、抜粋して紹介しています。
スポーンエリアの仕様変更「Stranded Spawn System」
試合展開に応じてスポーンルームが移動するルールでは、目標の喪失または獲得時に閉鎖されてしまったスポーンルームが、7秒間一部機能が変化してアクティブな状態を維持するようになります。
この状態のスポーンルームは、敵チームの侵入を防ぐ効果と回復効果は維持されますが、ヒーローの変更を行うことはできません。その代わりにインタラクトキーを入力することで、新しく開放されたスポーンルームへとテレポートする機能が有効になります。この機能は、異なるルームでリスポーンしたチームメンバーを新しいスポーンルーム側でリグループするのを手伝う機能となっています。
ヒーローのアップデート
ラインハルト(弱体化)
- 一般
- 体力に含まれるアーマーを300から250に減少
- 通常体力をが175から200に増加
シーズン3で実施された強化調整によってパフォーマンスの大幅な向上が見られたラインハルトは、その強化調整の方針(与ダメージ性能の向上)についてはうまく機能していると判断されたものの、少しパワフルすぎるという事で耐久性能を下げる方向での弱体化が行われます。
記載されている通常体力は、非ロールキューモードのものなのでロールキューモードでは、325から350への増加。トータル体力は625から600の-25で済んでいますが、ダメージ軽減効果のあるアーマーが50減少しているため、数値以上の耐久値低下が予想されます。
シグマ(弱体化)
- “アクリーション”
- 直撃ダメージを60から40に減少 (爆発ダメージと合わせて80ダメージ)
- ノックダウンの持続時間を0.8秒から1.1秒に増加
ヒーロー単独での簡単な確定キルを減少させるため、ロードホッグの“チェイン・フック”コンボが弱体化されましたが、シグマの“アクリーション”(100) → “ハイパースフィア”2発直撃(110)のコンボでも似たようなことができていました。
今回“アクリーション”のダメージが低下したことで、同コンボでの合計ダメージは190にまで低下し、200族以上については疑似確定キルから逃れられるように。この間に敵サポートヒーローが割り込む猶予が増加していますが、ノックダウン時間が0.3秒増加しているため、味方の援護射撃猶予も同時に増加しています。
キャスディ(弱体化)
- 一般
- 通常体力を225から200に減少
- “マグネティック・グレネード”
- ダメージを131から120に減少
“ピースキーパー”メイン射撃のボディショット(70ダメージ)と合わせて、簡単に200族をキルできていた“マグネティック・グレネード”。今後はヘッドショットを絡めないと、200族キルに必要な手数が増加します。
- “マグネティック・グレネード”のダメージ内訳
- 旧:付着 / 直撃 / 爆発 = 1 / 65 / 65
- 新:付着 / 直撃 / 爆発 = 0 / 60 / 60
体力の減少については距離減衰の緩和調整によって、ローリスクなポジションから有効な射撃を行いやすくなったことを考慮した弱体化となっています。
ソンブラ(強化)
- “EMP”
- メイの“ブリザード”を無効化できるように
前回の“テラ・サージ”無効化に続き、相対的な強化が実施されたソンブラ。今回はメイの“ブリザード”が対象となりましたが、こちらは“テラサージ”と異なり“EMP”でのみ干渉可能となっています。
ソンブラは、シーズン4より実装される新規サポートヒーロー「ライフウィーバー」の“ペタル・プラットフォーム”や“命の樹”に対してもハック付与という別確度から干渉できるため、ライフウィーバーの活躍次第ではさらに株を上げるヒーローとなりそうです。
アナ(弱体化)
- “スリープ・ダーツ”
- タンクヒーローへの最大持続時間を5秒から3.5秒に(30%)減少
他ロールのヒーローに比べ、ヒットボックスが大きく“スリープ・ダーツ”をヒットさせやすいタンクヒーロー。OW2への移行に伴い、2タンクから1タンクになった事も相まって、タンクを眠らせる難易度と眠らせた際のリターンのバランスが取れていないと判断されての弱体化となっています。
他ロールのヒーローを眠らせた場合の効果時間は据え置きとなっていますが、タンクヒーローを“コピー”したエコーがどのような判定を受けるのか気になるところです。
ブリギッテ(リワーク)
- “ラリー”
- ブリギッテはラリー中、回復可能なアーマー体力を100獲得するように
- 旧仕様で獲得していた回復不可能な追加体力をブリギッテ自身が獲得しないように
- “ラリー”は“バリア・シールド”をアップグレードし、サイズとヘルスの両方を増加するように
- アルティメット中は、“バリア・シールド”の耐久値が300から750に増加するように
- ラリー中は“シールド・バッシュ”が強化され、複数対象へのヒットが可能に
- ラリー中は“シールド・バッシュ”が強化され、ヒットした対象に短時間のスタンを付与
- ボーナス移動速度が30%から15%に減少
- “リペアパック”
- 範囲が30メートルから25メートルに減少
前々からリワークが予告されていたブリギッテ、ついに大型バランス調整が実施されます。
“ラリー”発動中は“バリア・シールド”のサイズが約3倍になり、無印時代に暴れまわった“シールド・バッシュ”のスタン効果が復活します。本人への追加体力付与の効果は失われていますが、味方への効果に変化はなく、自身は旧仕様の最大追加体力分を回復可能なアーマーとして、即時獲得できるようになっています。
自身の獲得アーマーは、被弾してしまうと何らかの形で回復する必要がありますが、アーマーによるダメージ軽減と合わせ、パッシブ・アビリティ“インスパイア”やロール・パッシブで賄える場面も多そうです。
“ラリー”の効果時間や“シールド・バッシュ”のクールタイムに関しては、特に記載されていないため効果時間10秒とクールタイム5秒がそのまま維持される可能性が高そうです。その場合、1回の“ラリー”中に使用できるスタン付与“シールド・バッシュ”は最大で2回。もちろん、キリコの“狐走り”と合わせればそれ以上の発動も可能です。
マーシー(バランス調整)
- “カデュケウス・スタッフ”
- 1秒あたりの回復量を45から55に増加
- 体力が半分以下の味方に対し、回復量が増加しないように
- ガーディアン・エンジェル
- クールタイムを2.5秒から1.5秒に短縮
- ジャンプ/しゃがみキャンセルによるアクティブ状態の持続時間を1秒から1.5秒に延長
- ジャンプ/しゃがみキャンセルによるアクティブ状態を中断しクールダウンを早く開始できないように
- “ヴァルキリー”
- 発動中はサポートのロール・パッシブによる回復が常時適用されるように
今回の調整のほとんどは、シーズン3で実施した調整を元に戻す内容となっています。その理由についてニュースページでは、「S3で実施したバランス調整は、低ライフの味方を治療する際の回復力を高めることを目的としていたが、彼女の安定した回復量を支えている要素が、高い機動力からパッシブや“ヴァルキリー”による生存能力にシフトしたことで、自分で使っても敵に回しても面白みに欠けるヒーローとなってしまった。」と説明されています。
新しく変更された点は“ガーディアン・エンジェル”関連の挙動と“ヴァルキリー”の強化。“ヴァルキリー”の強化については、パッシブ・アビリティ変更前に近い恩恵を受けられるようになります。
“ガーディアン・エンジェル”は、ジャンプとしゃがみキーでのキャンセル猶予が増加し、それらを使ったハイジャンプやステップが行いやすくなっています。一方で、それら特殊挙動を行った場合は、クールタイムの消化開始が特殊挙動の終了後からに変更されるため、特殊挙動を行わなかった場合に比べて、アビリティの回転率が低下(再使用が遅く)します。
モイラ(バランス調整)
- “フェード”
- “コアレッセンス”発動中に使用できるように
- “コアレッセンス”
- ボーナス移動速度を50%から40%に減少
- “バイオティック・グラスプ”
- 回復の持続時間を2秒から3秒に増加
“コアレッセンス”発動中に“フェード”を使用できるようになったことで、Ultを強制終了させるCC系アビリティやD.Vaの“自爆”等を非発動時のように回避できるようになります。
ボーナス移動速度は若干減少してしまいましたが、“フェード”は250%の移動速度ボーナスを持っているため、使い方次第で十分フォロー可能。“フェード”中のハイジャンプを活用すれば、今まで以上の活躍も見込めます。
“バイオティック・グラスプ”の回復効果には、被“バイオティック・グラスプ”状態の70/秒回復と“バイオティック・グラスプ”から離れた後2秒間持続する17.5/秒の回復効果があり、今回この持続部分の時間が延長されています。これにより、一瞬でも“バイオティック・グラスプ”を受けた味方には、3秒かけて合計52.5の回復が付与されるようになります。
その他シーズン4で予定されているイベント等については、こちらの記事をご確認ください。
Source: Overwatch 2
TESTをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント