2017年10月、EAプロデューサーツアーに招待していただきました。インタビューさせていただいたのは『Star Wars Battlefront II(スター・ウォーズ バトルフロント 2)』シングルプレイヤーのプロデューサーで、モルティブスタジオ所属のリードゲームプレイデベロッパー、David Robillard(デビッド・ロビラード)氏。クリエイター然とした物静かなイメージの男性です。
「スター・ウォーズ」は世界最大級の映画ブランドですが、『SWBFII』は映画では悪として描かれる帝国の一部隊を物語のメインに据えた斬新な試みで、女性士官アイデン・ヴェルシオは使命を背負った非常に魅力的なキャラクター。このストーリーが産まれた経緯やプレイ時間、『SWBFII』のボリュームや見どころなどをじっくりと聞いてきました。
SWBFII クリエイターインタビュー
ーーはじめまして。EAA!!と申します。よろしくお願いします。...あなたから強いフォースを感じます。
ハッハッハッハー笑
ーーまずは簡単な自己紹介をお願いします。
私はモルティブスタジオ所属の、リードディレクターを務めるDavid Robillardと申します。モルティブスタジオは、スタジオとして立ち上がってからまだ日が浅い比較的新しいスタジオなので、これだけ大規模なゲームの開発に携わることができたのことは、素晴らしいチャンスに恵まれたという意識があります。
また、私どもがシングルプレイヤーキャンペーンに最初から携わって、DICEやルーカスフィルムといった著名なスタジオと共同作品を作ることができ大変うれしく思っています。
ーー今回質問を公募したのですが、オビ=ワン・ケノービは出ますか?といったライトな質問から、論文のような長い質問、登場するブラスターの種類といった細かい質問など多数の質問がよせられて、予想以上の関心の高さに驚きました。
それは嬉しいですね。コンテンツや出て来るヒーロー、などはストーリーにも関わることなので今回はすべてを申し上げることはできません。ただし、定番の帝国軍の武器E-11ブラスター・ライフルやTL-50ヘビー・リピーターなどなど複数の武器などが登場します。もし必要であれば後から詳しくお知らすることもできます。
ーー『SWBFII』は前作から約3倍ものボリュームアップしたとのことで、期待している人も多いと思います。(詳細記事)
『SWBFII』は内容盛りだくさんで、3つの時代に跨った多数のコンテンツを、ブルーレイ(の容量に)に詰め込むのは大変でした(笑)。ファンの皆さんに充分に楽しんでいただける、ボリューム満点のタイトルとなっています。
ちなみに登場するロケーションとしては、体験していただいた(キャンペーン先行プレイ)エンドアのような慣れ親しんだ場所もあれば、造船所のフォンドア、新しい惑星、主人公であるアイデンの産まれ故郷ヴァードスなどが登場します。
ーー序盤をプレイさせて頂きましたが、映画スター・ウォーズ好きもゲーム好きも両方が楽しめるタイトルに仕上がっているようですね。
その通りです!
ーーシングルプレイヤーの序盤では、ドロイド、人間、ビークルと、次々と場面が代わり楽しめました。ストーリーを進めていくと、戦闘艦コルウスを拠点として様々な惑星を旅することになるのでしょうか?
そうですね。帝国軍のレイダー級戦艦コウルスは、今作ではエンドアで敗北した帝国軍、特にインフェルノ隊を載せる船です。彼らが移動する手段でもあり、新しいテクノロジーが搭載された、特殊部隊に相応しい船ともなっています。
ーーこれまで語られることが多くなかった、帝国女性兵士の視点で描くというユニークなストーリーはどうやって産まれましたか?
キャンペーンの作成を開始した直後から、新鮮かつユニークで、オリジナリティーのある物語をぜひ作り上げたいと思っていました。タイミングはエンドアの戦いで敗北した直後の話です。「ジェダイの帰還」から「フォースの覚醒」の隙間を埋める、「映画と映画の間の物語」を語ることができると考えたのです。
私たちはちょうど旧三部作を観て育ちました。「この期間に一体何が起きたのか?」私たちは作成者としてそれを追求してみたかったのです。
ーー映画「スター・ウォーズ」ではいくつかの定番エピソードや笑えるシーンが用意されていますが、SWBFIIのシングルプレイヤーでも見ることができますか?
えーっと…そうだね…あー…タフクエスチョンだね笑。もちろんそういったユーモアのあるシーンも含まれてはいて、なくはありません(※序盤でも一つ確認)。イースターエッグとまでは行きませんが、スター・ウォーズファンに喜んでもらえる仕掛けも幾つか用意しています。ただし今回のメインテーマはどちらかと言うと、旅立ち・対立です。敗れ去った帝国の中の一人が、帝国の再建を目指す。一人のヒーローとしての揺れ動く感情や、その旅路を見てもらいたいのです。
ーーどちらかというとシリアス寄りということですね。30年間のストーリーを描くシングルプレイヤーですが、クリアまでの実際のプレイ時間はどの程度に設定していますか?
シングルプレイヤーキャンペーンの作成を開始した直後から、映画「スター・ウォーズ」の物語に忠実なのはもちろん、「間延びした物語」ではなく「集中したストーリー」にまとめるよう心がけました。もちろん個人のゲームの技能や選んだ難易度(3段階から選択可能)によって変化しますが、最短で5時間、長くても7-8時間程度に収まるようデザインされています。壮大なストーリーをその時間内に収め、語りつくせるように制作しています。
もちろんシングルプレイヤーをクリアしても、マルチプレイヤーやアーケードなど様々なモードを用意していますので、無限に楽しめるような作りとなっています。
ーーキャンペーンで敵のヒーローに出会うと、嬉しい反面絶望しそうです。そういったシーンはどの程度用意されていますか?
もちろんストーリーの確信に触れてしまうので具体的には申し上げらませんが、少なくとも1回、ルーク・スカイウォーカーと相対します。銀河を渡り歩く彼は、敵でも味方はない状態です。
ーー映画「最後のジェダイ」に関するシーンも含まれますか?
シングルプレイヤーでは、そこまでの時代には行きません。しかしマルチプレイヤーでは、「最後のジェダイ」に関連するものが含まれるので楽しみにしてください。
ーー気になる最新トレーラーが解禁されましたが、アイデンはインフェルノ隊の活動に疑問を抱くのでしょうか?
もちろんそれはゲームをプレイしてみてのお楽しみです。ただひとつ言えることは、彼女の巨大なプレッシャーに押しつぶされそうになりつつ、紛争の真っ只中に放り込まれています。その中で葛藤することもきっとあるでしょう。
ーー(ここで時間切れの報告)では最後に、本作の見どころと日本のファンに向けてメッセージをお願いします。
制作した私どもは、出来上がった作品に大きな誇りを持っています。これはルーカスフィルムが全面的に共同制作・協力してくれたおかげでもあります。ルーカスフィルムの協力がなければ、これほど素晴らしい世界を作ることはできませんでした。
Lucasfilm Archives(ルーカスアーカイブ / 小道具や文章が保管されている)では映画に出てきた武器や装置をスキャンして、映像をゲームに取り入れることができましたし、映画の冷たい色合いや照明の方法も取り入れています。
Skywalker Ranch(スカイウォーカーランチ / ルーカスフィルム本社などがあり、選ばれた者しか入れない)では、映像や音声に関する協力を得ることもできました。ですから「本物」のスター・ウォーズらしさを最大限再現できたと思っています。そうして新しい物語を完成させることができました。
これまでにない楽しみをご提供できるのを誇りに思っていますし、ゲームファンはもちろん、映画の熱狂的なファンも楽しめるよう細かいところもぜひ見ていただきたいと思います。日本のファンのみなさんもぜひ楽しんでください!
ーーありがとうございました!
今回のインタビューでは、これ以上ない強力なパートナーたちと共に、オリジナルティ溢れる新たなスター・ウォーズサーガースをつく上げた自信と、ファンをできるかぎり喜ばせたいという熱意を感じました。『Star Wars バトルフロント II』の発売日は2017年11月17日で、対象機種はPlayStation 4、Xbox One、PC。
[amazonjs asin="B06Y5L1DN1" locale="JP" title="Star Wars バトルフロントII 【予約特典】Star Wars バトルフロント II: The Last Jedi Heroes 同梱 & 【Amazon.co.jp限定】スターウォーズ オリジナルポスター (2種セット) 付"]
[amazonjs asin="B06Y5875XY" locale="JP" title="Star Wars バトルフロント II: Elite Trooper Deluxe Edition 【限定版同梱物】エリートオフィサー・アップグレードパック他3点セット、「Star Wars バトルフロント II」に最大3日間の先行アクセス、Star Wars バトルフロント II: The Last Jedi Heroes 同梱 & 【Amazon.co.jp限定】スターウォーズ オリジナルポスター (2種セット) 付"]
TESTをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。
コメント