BF旅行記：『バトルフィールド 』の実在マップは本物と同じなのか？ 実際に行ってみたら完全に一致（画像45枚）

ゲームそっくりの「モンテパロン」に到着

念願が叶い、復元された塹壕陣地「モンテパロン」に到着。そこはゲーム内の雰囲気をたっぷりと醸し出す場所であった。訪れた際にはやっぱり筆者以外の観光客はなく、静かに散策をすることができた。

塹壕は復元されたものということもあり、環境的には綺麗なものではあったが、やたらとトカゲが岩の隙間から出てくる。塹壕内の段差を一歩進むたびに、あちらこちらからチョロチョロと逃げていく。彼らの祖先は100年前にもいて、爆撃や銃撃音を聞いていたのだろうか。

塹壕は頂上付近に位置し、斜面だらけで石も多い。滑落でもすれば大ケガ確定・衛生兵必須という場所もあったので、慎重に足を進めた。

初めての塹壕と第一次世界大戦の遺構

今回の旅で、強く感じたことを一言で表すと「過酷」。

今まで第一次世界大戦というと平原での戦いのイメージが強かったのだが、写真のような急坂では下側はほぼ遮蔽物はなく、頂上・尾根付近の塹壕前は有刺鉄線と丸太を用いたバリケードもあったのだ。

銃弾の雨をかいくぐり、斜面を駆け上り、ワイヤーカッターで道を切り開くとことを想像しただけで、当時の兵士たちの恐怖はいかばかりか。

石も多いため足場が非常に悪く、銃で撃たれずとも滑落して大ケガをしそうな場所があったりと、100年前の人はこんな場所で戦争をやってたのかと、平和な現代の日本人からすると信じられない環境であった。逞しいの一言では済まされないレベルだ。

望んで戦争をしたい兵士など、一人もいないであろうことを再確認した。