1ヶ月ほど前、『Battlefield 2042(バトルフィールド2042)』は3つの核となる機能で展開されることが明かされており、下記のように説明されていました。
1. コンクエストとブレイクスルーの「全面戦争モード」
2. 緊密な分隊プレイがテーマの「ハザードゾーン」
3. Ripple Effect Studio(元DICE LA)が開発している謎の第3モード。
どんなゲームモードなのか、そもそもアンチチートはどうするのか、いやそれよりもレンタルサーバーは今度こそあるのかーーそういったコミュニティからの質問の嵐に沈黙を貫いてきたEAですが、本日それら疑問の答えが先行お披露目イベントにて明かされました。第3モードの名前は『Battlefield Portal(バトルフィールド・ポータル)』で、Kick/BANシステムつきの超強力で多機能な無料コミュニティサーバーです!
BF2042「バトルフィールド・ポータル」の概要
- 「Battlefield Portal」は、各プレイヤーが無料で自分の設定したサーバーを立てることができる、『バトルフィールド』シリーズ上類を見ない強力なコミュニティサーバー機能。
- 『バトルフィールド』コミュニティーのために作られた機能。
- 『Battlefield 3(バトルフィールド3)』/『Battlefield Bad Company 2(バトルフィールド バッドカンパニー2)』/『Battlefield 1942(バトルフィールド1942)』の過去3作品をリメイクしており、それぞれからマップを2つずつ(合計6つ)と、一部ビークルに武器やガジェットを『BF2042』に輸入。
- 「Battlelog」のようなウェブブラウザで機能するサーバービルダーを用意しており、サーバー設定を複数保存可能なほか、ネットが繋がるところならいつでもどこでも設定を編集可能。
- 人数は最大128人だが、非対称チームが作れるし、チームごとにアタッチメントレベルまで細かく指定したBAN設定が可能。
- PS4/XboX Oneにも対応しているが、こちらは最大64プレイヤーまで。
- ゲームのルールやプラグインを改変できる高度なエディット機能「ロジックエディター」を完備。
- 敵を倒したら自分のHPが回復するという機能や、敵を倒したら自分の武器が変わるなどの機能を自分でプログラミングできる。
- KICK/BANはできるが、まだ詳細は不明。
過去作リメイク:『BF3』/『BFBC2』/『BF1942』を最新の環境で!
「Battlefield Portal」というコミュニティサーバー機能を作るにあたって、Ripple Effect Studioは『バトルフィールド』シリーズ過去作のリメイクも並行して行っていました。今回「Battlefield Portal」専用要素としてリメイクされたもののリストは、以下の通りです:
- 『BF3』
- マップ:Caspian Border / Noshahr Canals
- ビークル:ハンヴィー / 主力戦車 / 歩兵戦闘車 / 移動式対空車両 / ジェット戦闘機 / 攻撃ヘリ / 偵察ヘリ / 固定式AT / 固定式AA
- ガジェット:回復箱 / 除細動器 / SMAW / RPG-7 / IGLA / STINGER / Javelin / 対戦車地雷 / リペアツール / EOD ボット / 弾薬箱 / C4 / M18クレイモア / T-UGS / SOFLAM
- 武器:M16A3 / P90 / AS VAL / 他20種以上
- 勢力:米国海兵隊 / ロシア連邦軍
- 『BFBC2』
- マップ:Arica Harbor / Valparaiso
- ビークル:ハンヴィー / 主力戦車 / 歩兵戦闘車 / 偵察ヘリ / 輸送ヘリ / 固定式AT
- ガジェット:弾薬箱 / C4 / リペアツール / RPG-7 / M136AT4 / 対戦車地雷 / 回復箱 / 除細動器 / モーションセンサー
- 武器:M16A2 / SPAS-12 / M60 / 他20種以上
- 勢力:米軍 / ロシア連邦軍
- 『BF1942』
- マップ:Battle of the Bulge / El Alamein
- ビークル:ハーフトラック / 対戦車自走砲 / 中戦車 / 重戦車 / 戦闘機 / 爆撃機 / 固定式AA
- ガジェット:TNT爆弾 / 双眼鏡 / 対戦車地雷 / 回復キット / 修理レンチ
- 武器:MP40 / M1 Garand / K98 Sniper / 他10種
- 勢力:ドイツ国防軍 / イギリス軍
サーバー管理人はArica Harborで『BF3』ロシア軍対『BF1942』ドイツ軍といった風に、以上の要素を自由にミックスして自分のサーバーを作り上げることが可能です。『BF1942』兵士に『BF3』のガジェットを使わせるといった、作品をまたいだ設定は不可能なようですが、それでもなかなか楽しい戦場が演出できそうです。
サーバーカスタマイズ:公式設定からプレイヤーごとのアレンジまで
「Battlefield Portal」は『BF2042』リリース時に同時配信が予定されている機能。『BF3』、『BFBC2』や『BF1942』の公式モードを再現したプリセットも全てのプレイヤーに初期配布されるそうです。ですが「BF Portal」には強力なカスタマイズ機能も付随しており、バリエーション豊かな設定を細かく自由に変更可能です。
- サーバーエディターはインターネットブラウザーから開くことができるので、ネットがあるならいつでもどこでも編集できる。下校中に思いついたアイデアをスマホから編集して、帰宅即サーバー立ち上げも可能。
- モードはコンクエスト / ラッシュ / チームデスマッチから選択可能。
- ブレイクスルーは対応していない。
- マップローテーションは従来作のコミュニティサーバー機能と同じく、自由に設定可能。リメイクマップ6つと『BF2042』マップ7つの合計13マップから選択可能。64人用のミニサイズ版マップも別途用意されており、ミニサイズマップで128人プレイを行うことも可能。
- サーバーの最大人数は1人単位で設定可能で、チームごとの人数も手動で割り振ることができる。極論、1対127のゲームも作ることができる。
- チームごとの勢力を『BF3』/『BC2』/『BF1942』/『BF2042』から選ぶことができる。
- チームごとに禁止/許可の設定を細かく設定することが可能。
- 兵科
- 武器(カテゴリ毎の禁止や、武器一本一本毎の禁止も可能)
- ガジェット
- 弾薬タイプやアタッチメント(特定のアタッチメントだけ禁止も可能)
- チームごとに異なるコアゲームプレイ体験の調整が可能。
- フレンドリーファイアの有無
- 弾速倍率
- ダメージ倍率
- 天候有無
- リロード関連の設定
- HS倍率/ボディショット倍率
- UI表示の有無
- など
また『BF2042』の目玉要素であるAI兵士に関する機能も「BF Portal」に組み込まれており、足りない枠をAI兵士が自動で補ってくれたり、一旦全員AI兵士で占めてルールの試運転をすることも可能。また、「ロジックエディター」という高度なプログラミングツールもついています。
ロジックエディター:自前でMODやプラグインを作ってみよう
「BF Portal」は究極のコミュニティー体験を銘打っており、上級者向けのサーバーカスタマイズ機能として、自前のプログラミングインターフェースである「ロジックエディター」も搭載しています。ルールやアクション、変数に応じたスクリプトを書き出すことで、自分たちだけのゲームモードを作成可能です。
先行イベントでは、以下の例が紹介されました:
- 敵をキルしたプレイヤーの体力が100回復するスクリプト
- 「ルール」スクリプトを作成
- 「体力」変数を導入
- 発生条件を「プレイヤーがキルを取った場合」に設定
- 「体力回復」アクションを導入
- アクション対象に「プレイヤー」を指定
- 数値に「100」を入力
ほかにも「先に10キルに到達したプレイヤーが勝者となる」スクリプトや、「敵をキルしたプレイヤーの武器が強制的に変更される」スクリプト、「特定の条件下で特定のメッセージを全プレイヤーに流す」スクリプトなど、さまざまな要素が紹介されました。文字通り、想像力次第でどんなルールも作れると言えるでしょう。
BF2042「Battlefield Portal」 Q&A
先行イベントでは、Ripple Effect StudioのスタッフたちによるQ&Aセッションも用意され、いくつかの質問に対する返答が行われました。以下に内容を要約していきます。
地形やビルを動かすなどマップそのものをカスタマイズすることは可能?
- マップのカスタマイズは無理。代わりにルールやロジックの編集機能などに力を注いでいる。「BF Portal」自体これからもアップデートしていくので、どんどんフィードバックを寄せて欲しい。
「ロジックエディター」のガイドやチュートリアルはあるか?
- 軽いTIPSは作る予定。正直開発者自身も習熟が必要なぐらい構造が複雑なので、基礎的な機能説明や「TDMの作り方」みたいなチュートリアル、お役立ち情報などは積極的に公開していきたい。公式Wikiも考えている。
- ただ公式で用意はしているが、今まで『BF』最高のチュートリアルは全部コミュニティが自発的に作った物だったため、今回も結局私自身を含めてコミュニティのガイドに頼ることになりそう。
「BF Portal」は独立したソフト?それとも『BF2042』の一部?
- 『BF2042』の機能の一部として配信される。
歴代BFは銃の挙動がすべて違いますが、『BF2042』依存に性能が統一される?
- はい。シリーズ作品ごとに銃の精度や想定しているTTKは完全にちぐはぐだったので、環境に追いつかせるという意味でも、全部『BF2042』のバランスを前提とした性能に統一した。
- しかし過去作そのままの性能を再現した「クラシックTTK」とも言える設定機能を、「BF Portal」に搭載してある。
「BF Portal」は全プラットフォームでプレイ可能?
- 「BF Portal」は『BF 2042』をプレイできる全てのプラットフォームで利用可能。
- 旧世代機のPS4とXbox Oneのみ、最大人数が64名という制限はかかる。
経験値やキャリアランクなどの進行度はどうなる?
- 公式コンクエスト / ブレイクスルーモードなどと同様に進行度を得ることが可能。
Kick/BAN、BANリスト、モデレーターなどの管理機能はどうなっている?
- さまざまな管理ツールは準備している。サーバー自体はEAが所有するクラウド上に存在するが、サーバーホストが自治管理を可能。サーバー管理者がログアウトしてもプレイヤーが1人も居なくなるまでサーバーが立ち続けるので、オンラインの管理ツールを何がしら考案してはいる。
開発中に作った一番クレイジーなサーバー設定は?
- インターン中の職員が作ったサーバーで、全員がSAIGAショットガン、移動速度やや強化、ダメージに若干の調整を入れたFFA(デスマッチ)ゲームだった。
『BF 2042』という作品以降も「BF Portal」は継続していく?
- 少なくとも『BF 2042』の初年度4シーズン分のアップデートは対応することがつい最近の会議で決まっている。それ以降のことは、残念ながらまだ明かせない。しかしRipple Effect Studio内では、なるべくコミュニティの声に応えていきたいと考えている。
家具を破壊したら銃が出るなど、高度なスクリプト編集も可能?
- マップに具体的に干渉する機能は前述の通りまだ作り込んではいない。コミュニティの需要も知りたいので、ローンチ後はぜひ皆さんからフィードバック頂きたい。
ボイチャをoffにするなど、参加者のゲームシステムに作用する設定は可能?
- ボイスチャットをオン/オフする機能は考えていなかった。ゲームプレイ体験を作り上げるという部分に集中していたので、その他のシステム側にはあまり焦点を当てていない。リリース後の意見次第。
『BF4』、『BF1』や『BFV』を「BF Portal」に追加する予定は?
- どの過去作を選ぶかはすごく揉めて、その上で選択したのが『1942』、『BFBC2』と『BF3』。ただもし他にも「BF Portal」を通してリメイクしてもらいたい『バトルフィールド』作品があるなら、リリース後に声を届けてほしい。
開発者インタビューで詳細をチェック
またQ&Aセッションとは別に、今回はRipple Effect Studioのクリエイティブ・ディレクター、Thomas Anderson氏へのインタビューも行いました。より突っ込んだ話をいくつか伺ってきましたので、こちらの記事を参照ください:
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コメント
コメント一覧 (22件)
良かった、コミュニティーサーバーあるんやね
これで安心して予約できる
ロッカーとメトロ追加希望。面白いことになるぞ
カルト宗教ロッカー民はNG
一番クレイジーなサーバーとやらが凡庸過ぎるクソで草
これでBANKICKが無いなんてことはないだろうしVote機能も欲しい
サーバー側で何人が投票すればBANとかも設定できれば嬉しい
まだまだ不安なのはこういった機能すら突破してくるチーターが出て来ない様しっかり対策してほしい
メトロとUSASフラグ弾返して
DICE万歳
ホスト側だけでなくユーザー側でキック投票したり出来れば神
自由度の高さがヤバすぎる。あとこれは発売日に実装されるの……?
ロンチ時に実装と明言してるよ
BC2からって事はハインドとかも復活するかな?
どっちにしてもこれは胸熱
ポテンシャルはむっちゃ高そうだな 現状まだ不明点が多すぎるが
使いやすさとかリリース後のフィードバックとかコミュニティの加熱如何では物凄いことになるかも
ルノーFTで現代戦車撃破したい!BF1求む!