Ubisoftの『Rainbow Six Siege(レインボーシックス シージ)』では日本時間8月16日深夜、イヤー6シーズン3「オペレーション・クリスタルガード」の全貌が公開されました。本記事ではさまざまな新コンテンツのうち、IQやTwitchなど既存オペレーターが受けた強化や、体力システムの仕様変更などについて解説します。
イヤー6シーズン3「オペレーション・クリスタルガード」
Y6S3「オペレーション・クリスタルガード」では、攻撃側の新オペレーターOsa(オサ)が登場しますが、既存のオペレーターたちにもバランスアップデートが実施されていす。
今回その性能にアップデートを受けたのは、現状のままでは居場所がなくなることが危惧されていたIQ(アイキュー)、通常ドローンを持っていないことがプレイヤーの不満となっていたTwitch(トゥイッチ)、そして競技シーンではなかなか出番のなかったFuze(フューズ)で、いずれも有用性の面ではっきりと強化されています。
IQが「スマートピン」能力獲得
- デバイス探知機
- PING 2.0を壁越しに使用できる
- 着用型電子機器デバイスを持っているオペレーター(Vigil、カウンターディフューズなど)にPINGを使用できる
IQ(アイキュー)の固有ガジェットであるデバイス探知機が大きく強化されました。
これまではミニモニターに映った防衛側ガジェットのシルエットを見ながら、その位置をVCや黄ピンなどを使って味方に説明する必要があるという、非常に高難度なオペレーターでした。
これがリワークされ、ガジェットがミニモニターに映ると、その種類がアイコンで表示されるようになり、さらにシルエットに向かってピンを立てることで、壁越しでも赤ピンが立てられるようになりました(スマートピン)。
効果範囲は約20メートルあるので、建物の屋上など安全地帯から、うまく隠されると厄介なブラックアイ、エレクトロクロウ、ヨーカイドローンなどの位置を特定して赤ピンを立て、ショックドローンやアーガスランチャーで破壊してもらうといった使い方が強力そうです。
Twitchが通常ドローン獲得&ショックドローン強化
- 準備フェーズ中は通常ドローンを1機所持(通常ドローンは1機しか使用できない)
- ショックドローンにジャンプ能力を追加
- ショックドローンの弾をテーザーからレーザーに変更
- 与えられるHPダメージを1から5に変更
- 射程範囲無限
- 電子機器デバイスを停止させない
- ショックドローンの弾の当たり判定範囲を2倍化
これまで特殊なドローンであるショックドローンのみを所持していたTwitch(トゥイッチ)に、他の攻撃オペレーターたちと同じ通常のドローンが1つ与えられました。
準備フェーズではこの通常ドローンを操作することになり、ショックドローンは任意で展開。合計3つのドローンを操ることができます。
またショックドローンはジャンプができるようになったため、家具の上などに載せて置きドローンにする運用も可能になりました。
ショックドローンについてはレーザーの仕様も変わっており(一つ前のバージョンに戻り)、これまで一時停止させていた電子機器は、そのまま撃って破壊できるようになりました。オペレーターへの直接ダメージも、1から5へと上昇しています。
Fuzeのクラスターチャージが補強壁にも対応
- クラスターチャージ
- 補強面およびMira(ミラ)のブラックミラーにも設置可能
- 補強面の突破かかる時間が増加(3秒)
- 起動後の弾の跳ね返りが減少
- 拡張チューブにダメージが入る仕様に変更
- ガジェット本体に起動フェーズを示すライトを追加
- クラスターチャージが脆い壁および補強面で起動する際の視覚効果を追加
- クラスターチャージが脆い壁および補強面で起動する際の効果音を追加
- AK-12の反動の増加
競技シーンでは出場機会の少ないFuze(フューズ)に強化が入り、クラスターチャージを補強された壁や落とし戸にも設置できるようになりました。デザイナーノートによると、Miraのブラックミラーにも設置できるようです。
補強壁で起動した場合、まずドリルが壁を貫く演出が入るため、通常の壁や床に設置するよりも、クラスターチャージ弾を発射するまで3秒ほど長く時間がかかります。
一方で防衛側は、補強壁を貫いて現れたドリル部分を撃つだけでは破壊できず、1発目のクラスターチャージ弾が発射された時点で、ドリル部分にダメージ判定が発生し破壊可能になるという、やや細かい仕様になっています。
防衛側としては、ドリルの音を聞いてその場から逃げるか、1発は起爆を許してクラスターチャージ本体の破壊を試みるか、という対応を迫られることになります。
なお、ショックワイヤーなどで通電されている壁に設置しようとした場合は、Thermite(テルミット)のヒートチャージ同様に設置アニメーションは発生しますが、その後破壊されてしまいます。
また、クラスターチャージはアニメーション上では補強壁に穴を開けていることになっていますが、実際にはテクスチャによって自動的にその穴が塞がれるため、使用後にピークホールとして使うことはできません(削除された弾痕ピークと同じ仕組み)。
SledgeからSMG-11没収
『レインボーシックス シージ』を象徴するオペレーターであり、シージの基本を学ぶのに最適な武器・ガジェットを兼ね備えたバランスオペレーターのSledge(スレッジ)ですが、Y6S3でついに弱体化が入りました。
リコイルの強さと引き換えに圧倒的な発射速度を誇るサブウェポンSMG-11が没収され、サブウェポンはP226の一択となりました。これまではSMG-11があったおかげで、メインウェポンをショットガンにして床突き上げの幅を持たせる運用も可能でしたが、SMG-11が没収されたことで、評価の変動は避けられないでしょう。
Ianaの武器から一部サイト没収
- G36Cから2.0xスコープを削除
- ARX200から2.5xスコープを削除
イヤー5シーズン1で登場したIana(イアナ)は、固有ガジェットの特異性もあってか、実装された当初こそ手探り状態で競技シーンでも出番が少ないオペレーターでした。しかし昨今ではそのポテンシャルについて研究が深まり、フラググレネードやGonne-6も持っている便利さもあって、最新のウィンデルタでも勝利貢献度トップを飾っていました。
しかし開発側にはアンバランスと評価されたのか、アサルトライフルG36Cから2.0倍サイトが没収される弱体化を受けています。倍率サイトを使いたい方にはARX200に持ち替えることになりますが、こちらも元から十分な火力があるため(※)、ARXを愛用していた方には特に影響のないアップデートと言えるでしょう。
※理論上の最低TTKは、対アーマー1ではG36が154msで、ARXは171msとやや劣っているが、対アーマー3ではG36の231msに対し、ARXが171msと優位性がある。
公開されたデザイナーノートによると、やはり「ユーティリティ面で非常に優れた力を持つオペレーターが、キル性能の面でも強くなり過ぎることを防ぐ狙い」があるようです。
Muteのディスラプターの効果範囲
- シグナルディスラプター
- 妨害ゾーンの形を半径2.25mのまま球状に変更(これまでは円柱状)
- 警告ゾーンの形を半径4.75mの球状に変更(これまでは半径6mの円柱状)
- 効果範囲の視覚効果を追加(赤いエリアを削除)
- 新しいLEDを追加
- 弾丸の当たり判定精度を改善
Mute(ミュート)のシグナルディスラプターの効果範囲表示が変更されました。これまでは設置準備のときに効果範囲を示す赤い輪が表示されていましたが、他の設置型ガジェットと統一させるためか、設置後に効果範囲が表示されるようになりました。これにより、効果範囲を微調整したい場合にはやや不便となっています。
合わせて起動中のディスラプターには青いライトが表示され、効果範囲そのものも、円筒形から球形に変化しています。
オペレーターの体力表示
オペレーターの体力は、これまでは全員が100で統一され、アーマー値によってダメージカットが行われていましたが、この仕様は削除となりました。Y6S3からは、ダメージカットの概念がなくなる代わりに、オペレーターごとに異なる3段階のベース体力が新たに設定されています。
- ヘルス1:100
- ヘルス2:110
- ヘルス3:125
- それぞれ以前のアーマー1、2、3に相当
オペレーターのリムライト
以前から、一部のオペレータースキンがマップの背景色と同化し、見えづらくなることに対する不満がコミュニティから寄せられていました。この問題への回答として、Y6S3からはオペレーターの輪郭部分にリムライトが表示され、マップの壁色やライティングとは関係なく、キャラモデルのシルエットが浮かび上がって見えるようになります。
このリムライトは、オプションのインターフェース設定画面から表示をオフにすることも可能です。不利になる恐れがありますが、あくまでシージのリアリティを追求したい方はこのリムライト・オフもお試しください。
エリートスキン・カスタマイゼーション
これまではヘッドギアとユニフォーム、2つで1つのアイテムになっていたエリートセットですが、各アイテムを個別に着せ替えられるようになりました。
カスタマイゼーション要素については、今後もさらに追加される見通しとのことです。
フラッシュ探知のアップデート
Y6S3では、スタングレネードなどが放つ光と、周辺環境との相互作用が、より自然なものになるようアップデートされています。光のエフェクトやインジケーターなどに変化はありませんが、角度や距離による効果時間の変化が分かりやすくなります。プレイしているうちに変更前後の光の受け方の違いに気付くことでしょう。
テストビルドがライブサーバーに
具体的な日程や内容は不明ですが、これまでテストサーバーでのみ使われていたテストビルドを、ライブサーバーに専用プレイリストとして登場させる計画があるそうです。
たとえば、今回のIQやTwitchらへの変更点を試すには、シージのゲーム本体ではなくテストサーバーの方を起動する必要があり、やや手間でしたが、これからはシージのゲーム本体からテストビルドにもアクセスできるようになり、テスト参加へのモチベーションが大きく向上することが見込まれます。
今回紹介した変更点は、(テストビルドのライブへの実装の件を除いて)8月17日からスタートするテストサーバーで試すことができます。最新メタをいち早く研究したい方は、ぜひこのテストに参加し、データやフィードバックを提供してみてください。
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コメント
コメント一覧 (14件)
準備フェーズで現地にショックドローン隠して、開幕ボルカン、YOKAI、ミラ窓、ADSの破壊とか想像したくない
2〜3個しか持てない固有ガジェットを置いた瞬間壊されたらおかしくなっちゃうよ
準備フェーズは通常ドローンが出撃するらしいよ
リピックのテストもしてるらしいからその兼ね合いもあると思う
ちゃんとパッチノートも読めねえくせに偉そうに言うなよばーか