Blizzard Entertainmentは、先日『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』のロードマップ公開と合わせPvEモード「ヒーロー任務」の廃止を発表。本日2023年5月20日、ニュースページ(英語)にて、その決断に至った経緯などを、本作のゲームディレクターAaron Keller氏が説明しました。
オーバーウォッチ2の今後について振り返る(要約)
廃止されるのは「ヒーロー任務」のみ
先日の発表は「PvEモードの完全撤廃」ではなく、2つのPvEモード「ヒーロー任務」と「ストーリー任務」のうち「ヒーロー任務」のみ廃止するというのが正確な情報です。
- ストーリー任務:協力プレイやストーリー、シネマティック、カットシーンを通じて、オーバーウォッチの世界観を拡大することに重点を置いたゲームモード。(シーズン6からリリース予定)
- ヒーロー任務:個々のヒーローをタレントツリー(スキルツリー)を通じてアップグレードすることができ、オーバーウォッチ 2の中でも非常にリプレイ性の高いPvEモード。(今回廃止を発表)
「ヒーロー任務」廃止の理由は、一度に多くの事をやろうとしすぎてしまったため。OWの開発チームはもともと、開発中止になったBlizzard EntertainmentのMMO FPSタイトル「プロジェクト・タイタン」の開発チームであり、オーバーウォッチが大ヒットした後にも、過去のコンセプトに固執し続けてしまった。
発表のタイミングが今になった理由
廃止の発表が最近になってしまった理由は、「リリース後の計画が広がっていくにつれ、当初のプランを実現できない事が明確になった」タイミングが今であったため。
PvEの開発段階では、ヒーロータレント、新しい敵ユニット、ミッションの初期バージョンなど、素晴らしいものを開発できたが、より洗練された体験としてまとめ上げることができなかった。
しかし、PvE開発のためにライブゲームの中断や、リソースの削減などを行うこともできず、残念な決断ではあるが、プロジェクトのディレクターとして、ゲームとコミュニティを最優先に考えた結果「ヒーロー任務」の廃止という難しい決断を下した。
2019年の大胆で思い切ったビジョンの発表に対し、プレイヤーは大きな期待を寄せていたが、それを実現することができなかった。プレイヤーやチーム、ヒーロー任務を楽しみにしていた全ての人々を失望させてしまった事は理解しているし、申し訳ないと思っている。
オーバーウォッチ2の今後の方向性について
ヒーロー任務については残念ながら廃止という決断に至ったが、Blizzcon 2019で話した要素の多くは今までも、これからも実現に向けて動いている。Overwatchの世界を探求する「ストーリー任務」、新しいタイプの協力コンテンツ(現在未発表)、ゲーム内外で計画しているストーリー展開など。開発チームは、この新しいビジョンの方向性に自信を持っている。
オーバーウォッチは、「プロジェクト・タイタン」の開発中止から生まれました。それは、チームとプロジェクトにとって変革の瞬間であり、そこから美しいものが生まれた。今回もまた変革の時であり、オーバーウォッチの未来もそこから生まれるのです。
当該記事へのコメント
記事の公開から現時点(5月20日20時30分)までに、当該ページのフォーラムには770を超えるコメントが寄せられています。定期的に公開される記事へのコメント数は、二桁台であり、ビッグニュース(新ヒーロー発表など)でも200コメント程度である事を考えると、今回の発表がコミュニティに与えた衝撃の大きさが伺えます。
コメントの中には、PvPコンテンツへの注力に感謝する声や、昨今のバランス調整、先日ロードマップと合わせ公開された新規コンテンツなどを評価するコメントも見られましたが、失望や怒りの声が圧倒的多数となっています。
- 否定的なコメント(一例)
- 「PvPとPvEでリソースの奪い合いをする前に、なぜもっと多くのリソースを投入しなかった。OWは、当初大きな利益を上げていたはずだ。」
- 「OWからOW2への移行は、5v5化よりもPvEの充実によってコミュニティに受け入れられたはず。今回の主張は、その点からコミュニティの目をそらさせようとしているだけ。」
- 「プロジェクト・タイタンとの比較は、プレイヤーにとって何の意味もない。本当に変革を望むのであれば、OWのサービスを継続させながら、OW2の準備とキャンセルを行うべきだった。」
- 「この発表を1,2年早く行っていれば、これほどの人々を怒らせることはなかったはず。あるいは、定期的(数か月ごと)にでも、計画の進捗状況を伝えてくれていればまだまだ待ち続けていられたかもしれない。開発は何故それを選択せず、一気に突き放すようなことしたのか。」
日本国内でもSNS上などでは、たくさんの落胆の声が見られます。しかし、PvEモードは完全に撤廃されたわけではなく「ストーリー任務」という形で、シーズン6以降シーズンコンテンツとしてリリースされていきます。こちらの出来については、同記事内で「これまでのPvEをはるかに超える出来栄え」と豪語しており、プレイヤーが体験する日が待ちきれないとも記載されています。
「ストーリー任務」の詳細については、今後数週間以内に公開予定とのこと。オーバーウォッチ2の「ヒーロー任務」を楽しみにしていた方にとって、PvEモードのボリュームダウン感は否めませんが、好評であった過去のPvEモード(特にアーカイブ)を超える完成度と語る「ストーリー任務」を楽しみに待ちましょう。
Source: Overwatch 2
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コメント
コメント一覧 (9件)
多分鰤はこういうハッタリで成り上がったんだけど
その中身はアレだったんだなぁと思う
MMO作りたいんだったらWoWチームに移るか、
ネクソンかNCSOFTに転職してくれや。
少人数のPvPとPvEを求めてるコミュニティに対して、
MMOみたいなものを作ろうとして失敗しましたって謝罪かますとか、
空気読めてないなんてレベルじゃねえよ
これホントゴミ。記事にもある通りなぜ一気に突き放したのか。ユーザーを舐めてるとしか思えないよ
豪語してもむりだよww
もとより調整下手だのなんだので微妙な信用度が今回で落ちたんだから
もうそっから回復させるなら一本の面白いソフト並みに作らないとダメ
そしてそれはむりだろうと既に判断してるよ
最後の頼みの綱がこの有様か・・・
こりゃあもう終わりまでのカウントダウンが来るね
PvEつってもスプラのサモランみたいなものとかいくらでもやりようがあったはずなのにな
ま、そっち目当てなプレイヤーもいたんだから
計画なくなりましたーは相当来ると思うねこれは
ストーリー任務について
>こちらの出来については、同記事内で「これまでのPvEをはるかに超える出来栄え」と豪語しており
もう鰤の言う事信用できる要素が皆無なんだよなぁ
これまで何回期待裏切られたことか
海外では超絶炎上してるけど大丈夫そ?このゲーム?
うわあ・・・擁護の余地があまりにもなさすぎる
要するに開発チームが本当に作りたいのはMMOであってFPSではないってことか
どうりで競技FPSとしてはチグハグなアプデばかりしてくるわけだよ