PRO X 2 の良いところ⭕
- 低音重視のPRO-Gグラフェンドライバーは敵の足音を聞き逃さない。
- 周囲の雑音を気にせずゲームに集中できる密閉型。
- イヤーパッドは合成皮革とクロスの2種を交換可能。
- 回転式イヤーパッドでかけ心地&使い勝手が向上。
- 本体に電源スライド、マイクミュートボタン、音量ダイアル。見ないで操作できる。
- LIGHTSPEED接続・Bluetooth接続・有線接続の3種に対応。
- LIGHTSPEEDの改良でバッテリーも通信距離もほぼ倍増。
- めんどくさがりやうっかり屋にも最適。
- マイクは取り外し可能でポップフィルター付属。
- 地味にうれしい「こだわりSE」。
- ワイヤレスレシーバーに少し特殊なオーディオミックス機能を搭載。
- PS5やSwitchなど、USB Type-A端子があればレシーバーを接続するだけで即利用可能。
- PC専用アプリG HUBでマイクの音量調整とイコライザー機能などが使える。
低音重視の次世代ゲームオーディオ
「Logicool G PRO X 2 LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングヘッドセット」は、50mmのPRO-Gグラフェンドライバーと新たに設計されたチャンバー構造を採用しており、低音重視でキレの良い音質が特徴です。
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音楽鑑賞時には、各楽器の音色を繊細に聞き取ることができます。特に打楽器などの低音域は強く、音量を50以下に設定していても鼓膜まで振動を感じるほど。
このチューニングはFPSにおいて有用で、開発者の「意地でも足音を聞かせてやるぜ」という思いが伝わります。
BF2042でテスト
様々なゲームをプレイしましたが、PRO-Gグラフェンドライバーの性能が最も発揮されるのは、効果音が複数発生している状況下。
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例えば『バトルフィールド2042』でスモークによって視界が遮られ、周囲で戦車の移動音や味方の銃声、爆発音が連続して鳴っている状況でも、スモークに紛れて10m横をこっそりと走り抜ける敵の足音をはっきりと聞くことができました。当初は聞こえすぎて「本当に敵の足音?」と疑いましたが、その方向には確かに敵がいました。ヤバすぎます。
EFTでテスト
『Escape from Tarkov(EFT)』でも優れた効果を発揮します。例えば交戦中に包帯を巻くと、その音で周囲の音が聞き取りにくくなることがありますが、PRO X 2では回復中でも敵の移動を把握することができました。
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また、通話しながらでも敵の足音が聞き取りやすいことも驚きました。
おすすめ周波数
有線版の初代PRO XよりもPRO X 2 ヘッドセットは音質が向上し、より耳元で足音が聞こえるように感じます。個人の感じ方は異なるかもしれませんが、筆者がよく聞こえると感じた周波数(Hz)の範囲は以下の通りです。低音域が聞こえやすいほど、足音などの重要な音源を聞き逃すミスが減ります。
- PRO X 2 :20Hz~19500Hz
- 有線PRO X(参考) :80Hz~18000Hz
音の歪みがなさすぎて慣れが必要?
PRO X 2 ヘッドセットは音の歪みがなさすぎて、慣れないうちや音に敏感な方は疲労を感じるかもしれません。例えば、画面解像度をフルHDから4Kに変更した場合、高品質な映像に感動しますが、フルHDと同じ感覚、画面との距離で使用を続けると細部の凝視が目の疲れを引き起こすことがあります。同様に音の解像度が向上することで、出力音が音割れせずに再生されるので、より繊細な聴覚情報を処理することになります。
また、最大音量での使用は鼓膜にダメージを与える可能性があるので、適度な音量調整と休憩を意識しましょう。
回転式イヤーパッドが快適!
PRO X 2は密閉型ヘッドセットで、周囲の環境音がほぼ聞こえなくなります。合成皮革製のイヤーパッドは柔らかく、サイズも耳がぴったり収まる大きさで快適です。サスペンションバンドもイヤーパッドと同じ素材で、顔を振ってもズレ落ちる心配はいりません。
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付属の低反発クロス製のイヤーパッドに交換すると、通気性が向上。好みに合わせてイヤーパッドを選択することができます。筆者は遮音性とグリップ感の高い合成皮革製のイヤーパッドがお気に入りです。
バンドの長さは外側と内側に目盛があり、クリック感のある調整ができます。左右の長さを均等に合わせやすく広範囲に調整できるため、頭の大きなユーザーでも装着できます。
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PRO X 2は初代PRO Xと比べて、イヤーパッドが固定式から回転式に改良。わずかな角度調整で頭部とのフィット感が向上します。さらに時計回りに90度回転させることで、首にかけたまま移動する際にも便利です。ちなみにフレームは頑丈なスチール製で、シンプルかつスタイリッシュなデザインは最高!
シンプルな構造と3種の接続方法
PRO X 2 ヘッドセットは左耳に「電源スライド、音量ダイヤル、マイクミュートボタン、充電用Type-C端子、Bluetoothボタン」、右耳に「有線用ミニピン端子」と、分かりやすいシンプルな構造です。
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電源スライドを上にすると、ヘッドセットがオンになりLEDが点灯。マイクミュートボタンは飛び出していればミュートで、押し込まれていればミュート解除。
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Bluetoothボタンを押すと、LEDが青色に点滅し検索モードに入ります。ペアリング済みの機器があれば即接続。再度押すとLEDが水色になり、LIGHTSPEED接続に戻ります。
電源を入れると前回の接続方法で起動。電源がオフの場合は、右耳のミニピン端子とオーディオ機器を有線接続して使えます。
音量ダイヤルは、WindowsまたはBluetooth接続先の機器の音量を調整できます。微妙に音量調整がしづらい機種もありますが、ダイヤルは程よい抵抗感で微調整がしやすい。有線接続は音量ダイヤルが無効化します。
直感的なSEがうれしい
電源とミュートのON/OFFは、直感的で覚えやすいSEが流れます。地味ながらうれしい配慮。
- 電源ON:ティッ...プロリ(ドゥーン↑)プロポロリン♪
- 電源OFF:ティッ...プロリ(ドゥーン↓) ♪
- ミュート(飛び出し):プロッ↑♪
- ミュート解除(押し込み):プロッ↓♪
バッテリーが超強化!
PRO X 2 ヘッドセットは通信技術LIGHTSPEEDの改良により、初代PRO X ワイヤレスヘッドセットと比べてバッテリー持続時間が約30時間から約50時間に向上。
テスト中に気づいたのですが、PRO X 2のバッテリー省エネ機能は非常に効果的で、公称よりも長い持続時間を実感しました(個体差はあるかもですが)。例えば、音を再生していない場合はスリープ状態に自動で移行。マイクを使用していない場合にはサイドトーン機能も自動でオフになります。やりっぱなし癖がある方でも安心です。
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バッテリー残量が30%を切るとPCに通知してくれ、10%以下になる本体のLEDが赤色に点滅して一定の間隔で警告音が鳴ってお知らせしてくれます。警告が始まってもPRO X 2は約4時間は使用できるようなので、慌てる必要はありません。もちろん充電中でも使用でき、他社製USBケーブルでも充電が可能です。
フル充電は約3時間で、バッテリーの残量はPC用アプリ「Logicool G HUB」で確認できます。毎日7時間以上ゲームしていない場合は1週間に1回充電すれば十分です。めんどくさがりにも最適。
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通信距離も超強化!
同じくLIGHTSPEEDの改良により、通信距離が初代PRO X ワイヤレスの約15mから約30mに倍増。
これは本当に素晴らしい改善。8mほど離れた隣部屋の冷蔵庫に行くと通話が途切れる他メーカーのヘッドセットと比べて、PRO X 2では一度も途切れることはありませんでした。ミーティング中でも余裕でドリンクをゲットできます。
どこまで通信が持つのか気になったので、音楽を再生しながらマイク録音を行い、玄関の外に出て移動してみました。その結果、部屋の壁を2~3枚も挟んでいるにもかかわらず、約18mまで通信が途切れることなく再生と録音が続いておりました。この優れた性能には本当に驚きです。
また、普段通りの使い方ではテスト期間中に音が飛ぶ症状は一切発生していません。
ホップフィルター付き取り外し可能マイク
マイク音質は、一般的な無線ヘッドセットと同様です。単一指向性マイクを採用しており、口元の音を優先して集音。通話用途には十分な性能です。
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マイクケーブルはしなやかで向きを変えやすく、取り外し式です。必要なければ外してスリムにすることができます。マイクに付属のポップフィルターを装着することで、「パ行」などの破裂音をある程度防ぐことができます。
レシーバーにオーディオミックス機能
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珍しい機能ですが、ワイヤレスレシーバーの3.5mmポートに音声出力可能な機器を接続すると、接続機器の音声がPRO X 2でリアルタイムに再生できます。
この機能を利用すると、スマートフォンから通話音声の送信や、ゲーム機とPCの音声を同時に聞きながら作業することができます。音質に劣化は感じません。ちなみにワイヤレスレシーバーの3.5mmポートは有線DACではないため、間違いのないように。
接続機器の音声はPRO X 2の音量ダイアルでは調整できず、接続機器側で行う必要があります。また、オーディオミックスの音声はPC上で録音されません。サイドトーンの代わりになるかと思い、試しにマイクを接続してみましたが何も起こりませんでした。
ゲーム機と簡単に接続可能
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PRO X 2は、PlayStation 5やNintendo SwitchドックのUSB Type-Aポートにワイヤレスレシーバーを差し込むことで、自動的に接続できます。
さらに、PC専用アプリ「Logicool G HUB」でマイクのサイドトーンとノイズリダクションを有効にすると、ゲーム機との接続中でも効果が反映されます。その他の設定は反映されませんでした。
PCでは、音声ダイヤルを操作するとWindows音量が調整できますが、PS5やSwitchでは、ゲーム本体の出力設定と独立した音量調整が可能です。
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コメント
コメント一覧 (1件)
初代からイコライザーの項目が減ってるのが気になる
好きな音質にできないんじゃないかと不安に思う