本日2024年2月22日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ 2 )』 のアップデートを実施し、ヒーローのバランス調整を行った。
ヒーローのアップデート
今回のアップデートでは12名のヒーローに対してバランス調整が実施されており、その多くは シーズン9:チャンピオンズで実施された「投射物のサイズ変更」と「ライフ値の変更」による環境変化を考慮しての微調整となっている。
D.Va(弱体化)
- “ライト・ガン”
- 投射物のサイズを0.25mから0.2mに縮小
もともとビジュアル以上のヒット判定を持っていた“ライト・ガン”は「投射物のサイズ変更」によって、見た目からかけ離れたヒット判定になっていたため、最低限ビジュアルにマッチした投射物サイズに変更。最終的な弾丸のサイズは0.3mとなる。
ロードホッグ(強化)
- “テイク・ア・ブリーザー”
- ダメージ軽減率を40%から50%に増加
「投射物のサイズ変更」により、そもそも高かった被弾率がさらに増加。一般的な体力帯の引き上げによって“チェイン・フック”連係の決定力が低下し、ダメージヒーローの新パッシブである「ダメージを与えた相手の回復量が20%減少(2秒間)」との相性も最悪、といった具合にシーズン9の環境が真っ向からの向かい風となっているロードホッグ。
今回“テイク・ア・ブリーザー”使用中のダメージ軽減率が10%向上したことで、少なからず耐久面の改善が見られるとは思うが、環境自体は引き続き厳しいものとなりそうだ。
ザリア(強化)
- “パーティクル・キャノン”(メイン)
- エネルギー0%状態でのダメージ量を85/秒から95/秒に増加
- エネルギー100%状態でのダメージ量を170/秒から190/秒に増加
シーズン9の開幕時には「ビーム幅拡大」の強化を受けたザリア。その恩恵があったためにウィンストンのようなダメージ増加の調整を受けられず、活躍し辛い環境となっていたが、今回毎秒のダメージ量が増加したことで若干の改善に期待できそうだ。
とはいえ、ダメージ効率という面ではシーズン8以前に比べ、今回の強化後であっても低下している。キルタイムで考えるとエネルギー0%の状態では、約0.3秒の増加。エネルギーが100%の状態でも約0.14秒の増加となる。
一方、調整以前と比べて1%あたりのダメージ上昇量は向上。調整前は1%で0.85/秒ダメージの増加であったが、今後は1%で0.95/秒ダメージの増加となる。
ハンゾー(弱体化)
- “嵐ノ弓”
- 投射物のサイズを0.1mから0.075mに縮小
調整適用前から危惧していたが、案の定弱体化が実施される。ダメージ面には調整が行われていないため、引き続き“カデュケウス・スタッフ”のバフによる300族までのワンショットキルは可能だが、弓のサイズが3/4に縮小された事で最低限プレイヤーの腕が問われるレベルに収まってくれることを期待したい。
ジャンクラット(強化)
- “コンカッション・マイン”
- クールタイムを8秒から7秒に減少
- 最大ダメージ量を110から120に増加
- 保証ダメージ量を20から55に増加
ハンゾーとは逆の意味で活躍を危険視していたジャンクラットにも調整。“コンカッション・マイン”は、最大ダメージが10増加。しかし、“フラグ・ランチャー”から連続でヒットさせても240止まりで、今後も250族のキルには至らない。
保証ダメージは+35ダメージとなかなかの伸び幅で、とどめの一撃としての安定感はかなりの向上に期待できる。今後は「投射物のサイズ変更」によってヒット率が向上した“フラグ・ランチャー”とあわせて、ダメージディーラーとしての役割を全うしつつ、隙を見せた敵を“コンカッション・マイン”で倒し切るという流れが中心になりそうだ。
ソルジャー76(弱体化)
- “ヘビー・パルス・ライフル”
- 適用される「投射物のサイズ変更」の区分を変更(+0.08mから+0.05mに)
シーズン9で適用された「投射物のサイズ変更」は、射撃のタイプで大まかに区分し、サイズの拡大量が決定されていた。
“ヘビー・パルス・ライフル”は「精度の高いヒットスキャン」に分類されていたが、今回「高速連射が可能または拡散範囲の広いヒットスキャン」に区分が変更。“パルス・ピストル”や“ヘルファイア・ショットガン”と同じ「投射物のサイズ変更」が適用される射撃の中で最も拡大幅の小さいカテゴリに属することとなる。
今回の調整単体で見た場合は、ハンゾーなどと同じ弾丸サイズの縮小となっているが、今後区分単位での調整があった場合などで今回の変更は別の意味も持つことになる。
トレーサー(弱体化)
- “パルス・ピストル”
- ダメージの距離減衰が始まる距離を12mから10mに変更
より早い段階で距離減衰の影響を受けるようになり、効率的な与ダメージには今よりも一歩前に踏み込んだファイトが必要に。
ウィドウメイカー(バランス調整)
- “ウィドウズ・キス”
- 適用される「投射物のサイズ変更」の区分を変更(+0.08mから+0.05mに)
- スコープ使用時のダメージ減衰距離を40~60mから50~70mに変更
「投射物のサイズ変更」の区分変更は、ソルジャー76と全く同じ調整。今回の調整単体で見た場合は、シンプルな弾丸サイズの縮小となる。スコープ使用時のダメージ減衰距離については緩和されており、難易度は上がっているものの、今までよりも遠距離からのワンショットキルが可能に。
イラリー(強化)
- “ヒーリング・パイロン”
- クールタイムを8秒から6秒に短縮
- 敵に破壊された時のクールタイムを15秒から12秒に短縮
- “キャプティブ・サン”
- 〈サンストラック〉で発生する爆発のダメージ量を100から160に増加
- 〈サンストラック〉で発生する爆発に距離減衰を再適用(最大25%のダメージ低下)
8秒から6秒に短縮されたクールタイムは、投てき直後から消化されるもの。敵に破壊された場合のクールタイムも3秒短縮されており“ヒーリング・パイロン”の取り回しは、かなり良くなっている。
アルティメット・アビリティ“キャプティブ・サン”は、体力帯引き上げによって決定力を大きく低下させていたが、一般的な体力増加量を上回る+60ダメージを獲得。シーズン8のミッドシーズンアップデートで撤廃された爆発ダメージの距離減衰が再度適用されているが、その場合も調整前を超える最低120ダメージを与えることが可能で、誘爆への支障もない。
ルシオ(弱体化)
- “ソニック・アンプリファイア”
- 投射物のサイズを0.15mから0.1mに縮小
D.Vaの“ライト・ガン”と同じく、シンプルな弾丸のサイズ縮小。最終的な弾丸のサイズは0.25mとなる。
マーシー(弱体化)
- “カデュケウス・ブラスター”
- 投射物のサイズを0.25mから0.2mに縮小
D.Vaの“ライト・ガン”と同じく、シンプルな弾丸のサイズ縮小。最終的な弾丸のサイズは0.3mとなる。
ゼニヤッタ(弱体化)
- 一般
- 通常体力を100から75に減少(合計:250)
- “スナップ・キック”(近接攻撃)
- 与えるノックバックを25%減少
“不和のオーブ”が与えるプレッシャー(特に対タンク)に対して生存能力が高くなりすぎていたゼニヤッタは、防御面に大幅な弱体化が行われた。昨今、耐久力の強化と引き換えに“不和のオーブ”の使い勝手を若干悪くする調整が行われたゼニヤッタだが、最終的に弱体化面が強く残る結果に。
しかし、全体的な環境の変化自体はゼニヤッタにとって追い風気味であり、今後も自身の立ち位置や対面次第では活躍し続けられそうだ。
Source: Overwatch
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