2024年4月10日、Blizzard Entertainmentは『Overwatch 2(オーバーウォッチ2 )』のニュースページを更新。来週の「シーズン 10:ベンチャー・フォース」開幕時に実施予定のヒーローのバランス調整を一部公開した。
シーズン10開幕時調整
今回調整対象として挙げられたヒーローとおおまかな調整方針は、下記のとおり。
調整対象 | 調整方針 |
---|---|
ジャンカー・クイーン | 強化(カーネイジ) |
ラインハルト | 強化(アース・シャター) |
レッキング・ボール | 仕様変更(強化) |
ベンチャー | バランス調整 |
ソンブラ | 弱体化(ウイルス) |
トレーサー | 弱体化 |
モイラ | パワー配分調整 |
ルシオ | パワー配分調整 |
イラリー | パワー配分調整(回復寄りに) |
ライフウィーバー | 強化 |
以下では、具体的な調整内容が記載されていたヒーローを中心に、ロール別で紹介を行う。
タンクヒーローの調整
タンクヒーローからは、ジャンカー・クイーン/ラインハルト/レッキング・ボール3名の名前が挙げられている。
ジャンカー・クイーンとラインハルトは、“カーネイジ”と“アース・シャターを「突破力を高めるべく性能を引き上げ」と、かなりざっくりした説明。どちらのアビリティもシーズン9で行われた「環境全体の体力増加」により決定力が薄れていたため、それを補うためのダメージ増加系の強化が予想される。
そして以前よりシーズン10での大幅バランス調整が予告されていた、レッキング・ボールの具体的な変更内容がついに公開された。
- “グラップリング・フック”
- 一部状況でのクールダウンを短縮
- 新しい移動方法を追加
- “アダプティブ・シールド”
- 味方に追加ライフを与える仕様を追加
“グラップリング・フック”は、攻撃判定を発生させない低速状態でのクールタイムを短縮。新たな運用方法も追加され、フック展開中にメイン射撃かジャンプキーを押し続けることで「フックを引っかけた先に向かって、ワイヤーを回収しながらの移動」が可能に。
“アダプティブ・シールド”は、味方にも追加ライフを与える能力を獲得。シールド発動後に再度発動することで、付近の味方に75の追加ライフを加算できる。速度バフはないものの、ジャンカー・クイーンの“コマンディング・シャウト”が与える追加ライフが50であることを考えると、なかなかの付与量と言えるだろう。
「クールタイム短縮は、離したタイミングでの状態を参照するのか」や「新しい移動方法は攻撃判定が付随するのか」「ライフを付与可能な範囲」など気になる点は多々あるが、新しい性能であるのは間違いないので、現状ほぼ存在しない扱いのレッキング・ボールが再び環境に姿を現すことを期待したい。
ダメージヒーローの調整
ダメージヒーローは、ベンチャー/ソンブラ/トレーサーの3名が挙げられている。
ソンブラとトレーサーについては「微調整」とのことで、ソンブラは“ウイルス”の合計ダメージが10減少。トレーサーはアビリティの使いやすさを少し削り、これまでよりも精度を要求するヒーローを指すようだ。ウイルスのダメージ-10と並び紹介されるレベルの微調整で、現環境で猛威を振るうトレーサーをどうにかできるのか少々不安だが、あくまで環境全体の変化とあわせて考える必要があるだろう。
そんな環境の変化として何より大きいのは、新規ダメージヒーロー「ベンチャー」の登場。先日トライアル期間が実施されたベンチャーは、キャラクター性と性能の両方が好評であったと紹介されている。
また、バランス面についても好感触であり、アビリティの大幅な変更は不要と判断。リリース時こそ以下の変更が予定されているが、現時点での完成度の高さから過去の追加ヒーローに比べ「早い段階でのライバル・プレイ利用解禁」を計画しているとのこと。
- “ドリル・ダッシュ”
- バーストダメージ重視から継続ダメージ重視に
- “クラバー”(近接攻撃)
- バーストダメージ重視から継続ダメージ重視に
- “テクトニック・ショック”
- 上方向のノックバックを減少
“ドリル・ダッシュ”と“クラバー”については「バーストダメージ重視から継続ダメージ重視に」と説明。おそらく毎秒のダメージを低下させ、攻撃の持続時間を増加させるような調整になると考えられる。アビリティ自体は扱いやすくなる反面、受け手側に抵抗の余地が生まれるだろう。
“テクトニック・ショック”は、上方向のノックバックが減少。“テクトニック・ショック”自体の連続ヒット期待値や味方の追撃率を低下させる弱体化となる。
サポートヒーローの調整
サポートヒーローからは、モイラ/ルシオ/イラリー/ライフウィーバーの4名。ライフウィーバー以外のヒーローは「パワー配分の変更」を主とした調整が計画されている。
「パワー配分の変更」は突出した性能を持つアビリティの性能低下と同時に、他のアビリティを強化することでヒーローの総合的なパワーを維持しながら、環境のバランスを取ることが目的。ニュースページでは、イラリーを例にその説明が行われている。
- “ソーラー・ライフル”
- メイン射撃のリカバリー時間を0.2秒から0.25秒に増加
- サブ射撃の回復量を105/秒から115/秒に増加
イラリーの場合はメイン射撃の連射性能を落としつつ、回復行動が強化されている。イラリーの選出率がそれほど飛び抜けていないためか、メイン射撃を中~高チャージ状態でのみ利用する場合、純粋強化になる点は興味深い。
こういった変更がモイラとルシオにも行われるようだが、その2名は現在高ランク帯での選出率トップ1,2となっているため、若干弱体化面が目立った調整になる可能性が高そうだ。ライフウィーバーについては、シンプルな性能強化が計画されているとのこと。
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