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プチ炎上の発端

全18ツイートのフィクションニュースを伝え終わった数時間後には、元の『Call of Duty』アカウントに戻り、「これはBlack Ops 3の未来の物語の一部」だと改めて伝えましたが、事態はこれだけで収束しません。@CallofDuty Feel sorry for people living in Singapore who think this is real
— Revitalize (@Revitalize) 2015, 9月 29
IGN激怒
この件で批判の声を上げたのが、大手ゲームメディアのIGN。ワンクリックで分かるとは言え、『Call of Duty』関連のアカウントだと瞬時にわからないように模様替えされたアカウントで、“実際の地名”を使い“あり得なくはない内容の”虚偽のニュースを報じ、混乱を招いたと痛烈に批判。「Activisionは手段を選ばず注目を集めようとしている」とまで言い放ちます。
BBCにも飛び火
さらにイギリスの公共放送局BBCが、この事案を詳しく報じます。BBCは、この件に寄せられたTwitterユーザーの「悪趣味だ」との怒りの声や、大手メディアPolygonの批判記事を紹介。一方で、「攻撃を受けた」はずのシンガポールのゲームコミュニティメンバーが、このニュースを楽しんだとの発言も紹介。冷静に状況を伝えています。「申し訳なく思う」
Activisioの公式見解は発表されていませんが、IGNのインタビューを受けたTreyarchのディレクター ジェイソン・ブランデル氏は「マーケティングに関わっていないただのディレクターの見解だけど」と前置きした上で、以下のように語っています。 「(一連のツイートは)注目を集めるために行われたわけではなく、悪意があったわけでもなく、意識的に怖がらせる意図があって行われたものでもない。意図した形ではなく、これを見て勘違いをしてしまった人には個人的にとても申し訳なく思っている。」 「これは我々のチャンネル上で、フィクションの世界について語るために行われた。本来我々はストーリーの系譜を刻み始めるための準備をしていたのだから、炎上し始めた時に皆さんが驚いたのと同じくらい、我々も驚いていると思う。重ね重ね勘違いしてしまった人には本当に申し訳なく思っている。一連のツイートはそういった意味で行われたのではなく、単純にキャンペーンの要素を紹介していくための準備として行われたんだ。」 ジェイソン氏の言葉通り、一連のツイートの翌日には公式のストーリートレイラーが発表されています。懲りすぎマーケティング?
今回の件は『Call of Duty』ファンや、ニュース風のマーケティングを一度でも見たことがあるファンにとっては一目で分かる内容で、「複数のドローンが戒厳令を伝達」など、実際の事件とは捉えづらい内容も含まれていました。ただし本物のニュースアカウントのような体裁で、不特定多数にも伝わってしまうTwitterを使用したことは、配慮に欠けるマーケティングだったとの声が寄せられていました。 問題点をまとめると、「実際の地名」を使い、伝えたニュース内容が「あり得る内容」だったこと、Twitterアカウントの名前やデザインを変更し「フィクションだと一目では分からない」ところまで趣向を凝らしてしまったこと、そして意図せずとも不特定多数に行き渡ってしまう「SNSを使ったこと」。以前のように自社のブログ内での発表ならば、この炎上はなかったと思われます。 文面通りなのか皮肉なのか、とあるTwitterユーザーは「これを本物と信じた人はカワイソウ」と発言しています。 『CoD:BO3』の対象機種はPS4、PS3、Xbox One、Xbox360、PCで、発売日は2015年11月6日。ソニー・インタラクティブエンタテインメント
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コメント
コメント一覧 (7件)
ハッシュタグつけとけば済んだ話
まぁこれは炎上してもしょうがないね
うそはうそであると見抜ける人でないと
難しい
BBCにIGNにツイ民による壮大な炎上マーケティングだとこの時の俺たちは知る由もなかった…
お、いい話題になったなw
んー個人的にはこれはこれで没入感があったりわくわくしたりして好きだけど赤の知らない人が見たらーとか考えるとなー・・名前かなんかに @ジョーク とでも書いておくとか?
あっやるならどうせなら日本も東京がまた爆発しないかなーAWの時とかしてたみたいな事いってたしwwww(都民)
皆落ち着いてよ