プロシーンとカジュアル層との乖離
EAA:紳士協定然り、プロ層とカジュアル層の意識の相違についてはどう思いますか?
powapowatan選手:正直、CWLとかも紳士協定が言われるようになってから衰退してると思うんですよ。数字を見ても下がっていて、それってやっぱり紳士協定が出来たことによって新規プレイヤーが絡みづらくなっていところがあると思うんですよね。紳士協定破っただろ!って叩かれるのが今の現状なんですよね。WWIIになって色々日本でも言われるようになったんですけど、それは結局は海外のコミュニティの話であって日本のコミュニティではないので別に考えないと、とは思います。ただ、正直なところ紳士協定も、見ている人たちを楽しませたいという思いから生まれたものでもあるので、そこは賛否両論あってどちらが正しいとも言えないし間違っているとも言えないというのが僕の意見ですかね。
EAA:紳士協定があって良いこともあるし悪いこともあると。
powapowatan選手:そうですね、そこの兼ね合いをしっかりと証明する人とかがいると良いのかなとは思います。
EAA:今後、日本のプロシーンでも紳士協定とか、細かいコミュニティルールが意識されると思いますか?
powapowatan選手:そこらへんがどうなるのかも僕も予想がつかないというのが現状ですかね。正直WWIIでここまでeスポーツが盛り上がるとは思わなかったので。
プロからみる『CoD』の楽しさ
EAA:新規プレイヤーにゲームの良さを伝えるならば?
powapowatan選手:楽しくやってほしいというか、紳士協定とかルールにとらわれずにやってほしいなという気持ちはあります。やっぱり新規層が入りづらくなるのが一番僕の中でいけないなと思っています。上手い人ってカジュアル層からポッと出てきて、eスポーツ界に入る人が出ると思っています。そこで紳士協定破ったから、晒し上げるってなってコミュニティに入りづらくなってしまうというのは避けたいですね。知名度も何もない人が叩かれ続けたらそれってかわいそすぎると思います。新規の人が入りづらいというか、糾弾する流れは絶対に作っちゃいけないですね。それってもういじめみたいなもので、見てて正直不快なんですよね。
EAA:結局はゲームだから楽しもうというのは大きいですよね。
powapowatan選手:そうですね、僕も楽しんでやってるので。プロなので真面目にやることも大切なんですが、それでピリピリしてチームとの関係が悪くなったりするとダメですね。チームで個人の実力って二の次三の次だと思うんですよね。チームでどれだけ長い時間やってどれだけコミュニケーションをとって、信頼関係築けるかによってチームの出来栄えが違うんですよ。
EAA:プロになりたくて『CoD』をプレイするという人が出てくるかもしれませんね。
powapowatan選手:プロとアマチュアの意識の差でどうするかってのもありますね。できれば元のチームでずっとやっていきたかったという気持ちはあって僕も(プロになる前に)待ってくれって言ったんですよ。それでチームメンバーに相談して、プロの場で活躍できる場があるんだったら行ったほうがいいんじゃない?って言ってもらってプロになりました。ただ、アマチュアの人とかも、プロじゃくても上がれる舞台があったらいいんじゃないかなと思いますね。
EAA:確かにアマチュアの人が活躍できる公式の場が少ないかもしれませんね。
powapowatan選手:仕方ないんですけどね。プロ対抗戦もそうなんですが、日本の運営ってすごいしっかりしているんです。日本のそういったキッチリしようというところが出てて、逆に門が狭くなってるのかなっていうふうに思いますけど。まあ仕方ないのかもしれないなと。
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コメント
コメント一覧 (4件)
みんなIWのこと酷評するけど、いまだにプレイしてるし、プロも好きな人いるのは素直に嬉しい
それでも公式がいらない子発言しちゃったんだよなぁ
みんなが酷評したから結果的には、ということだからな
プロの選手がiw好きって言ってくれるの、めちゃくちゃ嬉しいすなぁ。