EFT：なぜ「データマイニング禁止」は過剰に荒れたのか？ 日本エミッサリーにその理由とタルコフの未来を聞く

エスケープフロムタルコフの今後

Emilio氏によると、タルコフデータマイニング騒動の主な原因は誤解と（様々な）認識不足などが大きかったようだ。しかしながら情報量とその展開速度に関しては問題がないわけでもなく、その点は現在鋭意改善中であることが分かった。

これは推測だが、過剰な反応のひとつの原因は、声明文に「なぜ禁止に至ったのか？」「長年許容されてきたのになぜ今なのか？」といった説明が不足していたからかもしれない。また、「本声明の発表時点より、マイニングされたデータを共有しているすべての個人に対して行動を開始」といった言葉が脅し文句のように捉えられた可能性もありそうだ。あれから約一週間経ったが、公式Twitterはこの件に関して沈黙したままとなっている。

最後に、「情報提供の改善をどのように進めるのか？」 をこれまでの情報から推測してみよう。

BSGは情報開示を進めている

インタビューでも触れられていたように、BSGは少なくとも数か月前からコミュニティとの情報共有の頻度を増やし、公式アカウントでゲーム内の変更点や弾薬の性能表などを何度か公開している。

New balancing changes to #EscapefromTarkov:
- Adjusted availability of different types of 9×21mm, 4.6×30mm ammo from traders;
- Changed recipes for some crafts. pic.twitter.com/vhGPf9BJfm

— Escape from Tarkov (@tarkov) April 20, 2023

先日の声明文にも「充分と思われる情報量を共有」 との記載もあり、情報開示の量と迅速化を進めているのは間違いない。

EFTのAPI公開はまもなく？

BSGは元々、「EFTのコンテンツを作成する有志」に対しての情報提供には前向きなスタジオとも言われている。もう3年前にはなるが、海外のインタビューでBSGのトップであるニキータ氏が、公式APIを「いずれ公開するから待っていて欲しい」と言及している。

API（Application Programming Interface）とは： ソフトウェアやWebサービスなどをつなぐインターフェース。今回の場合はEFT内の情報をそのまま外部に出力できるようになり、WikiやWebアプリは正確性と即応性の向上が期待される。

「3年以上とか時間かかりすぎ！」と思ったエスケーパー諸氏は安心してほしい。わずか数日前の6月25日にも、ニキータ氏が「EFT API」という意味深、というよりそのままなツイートを行っている。少なからずAPI公開の準備は進んでおり、今後はAPI経由でがっつり情報共有が行われるようになることを示唆しているのだろう。

あくまでも予想だが、公式APIが公開されれば迅速かつ必要十分な情報量がプレイヤーに届けられることになる。既存のサービスはもとより、有志によって新しいアプリやウェブサイトなども誕生し、「不正な行為」であるデータマイニングに頼らずとも、プレイヤーが望む環境になることが期待される。

今後、BSGがコミュニティに向けてどういった形のアクションを起こすのか。引き続き注目したい。

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• Escape from Tarkov（エスケープ フロム タルコフ）
• 対象機種：PC（公式）