NEXTGEAR JG-A5G60 の良いところ
- コスパとクオリティーを実現
- 自作より買った方が得かも
- 配信しながらのゲームも可能
- Windows起動は17秒
- 長期運用を想定したパーツ構成
- RTX搭載モデルでフレームレート爆上げ
- 高い拡張性
- 電源の大きさは心の余裕
- 3年保証 & 24時間×365日電話サポート
- 初PCデビューでも安心!マニュアル付属
コスパとクオリティーを実現
そもそもBTOパソコンが価格を抑えられる理由は、メーカーがパーツを大量購入することで原価を低く抑えられるため。その中でもNEXTGEARは、自社の他ブランドよりさらに高いコストパフォーマンスを実現している。その理由は、自社のEC販売に限定して販売コストを下げたことにある。
もちろん価格を抑えつつも性能やクオリティーには妥協なく、保証期間も他の同社ブランドと同等だ。
自作より買った方が得かも
NEXTGEAR JG-A5G60の購入価格は129,800円。使われているパーツの価格をざっくり計算すると合計は約11万円で、差額はわずか2万円程度だ。費用対効果の差が思っていたよりも少ないのである。
自分で同等スペックのパーツをそろえて自作したなら安く済ませることはできるが、探して・揃えて・作業中のパーツ破損リスクに注意し・しかも綺麗に仕上げるとなると大きな手間がかかる。自作には同然保証もない。
BTOPCの素晴らしい所は、専門スタッフが組み立て、動作確認も行っている安心設計であるところ。さらに3年間もの保証も付いていることを考えれば、その分の差額は必要経費と考えても全く悪くない。もう購入特典と言っても良いかもしれない。
購入側としてはありがたいが、利益が少なすぎるのではないかといらぬ心配をしてしまうくらいだ。
丁寧なケーブル配線にうっとり
パソコンは様々なパーツとケーブル接続する必要があるが、この接続が大変な作業の1つ。さらにケーブルストラップでまとめるとなれば、裏で長さを配慮しないと表に飛び出してしまう。
そんな手間のかかるケーブルが、BTOパソコンなら専門スタッフの手で綺麗にまとまっている。おかげでケース内が広く感じられ、エアダスターや掃除機のノズルを奥まで入れやすい。内部の掃除をしやすいのは大きな利点だ(フィルターも2箇所に付属しているため便利)。
ケーブルを多少引っ張ってみたが、ビクともしないほどガッチリと固定されているのはさすがだ。
カスタマイズで計6個のLEDファンに変更可能
購入時のカスタマイズでケースファンを増設できるのだが、LEDケースファンにすると初期の計2個から計6個に増加する。さらに全ケースファンがLED対応。配線作業も完了した状態で手元に届く。
たったの+5,500円で全面LEDにできるのはお得感も満足感も満載なので、予算に余裕があれば注文時にファンを増設するのがおすすめ。カラーは赤・青・マゼンタの3色から選択可能となっているほか、「LEDなし」でも増設できるのはうれしい仕様。
NEXTGEARオリジナルケースはエアフロー重視で熱が籠らない作り。これだけ多くのファンを搭載しているにも関わらず、動作音は顔と同じ高さにでも置かない限り気にならない。
筆者は電源ボタンを押すたびに全LEDが点灯するPCを見られて「始めるぞ相棒!」というタイタンに搭乗するパイロットの気分に浸れる。
LED自体にはスペック上意味がないと分かっていても、やはり光らせると一目で起動状態も判別できるほか、部屋の雰囲気が変わり気分も高まる。
3年保証 & 24時間×365日電話サポート
PCに問題が発生し、個人で解決することが困難になった際にはマウスコンピューターにPC本体を配送することで対応してくれるセンドバック保証が3年付与される。こちらの負担は片道送料のみ。
もし購入日から1ヵ月間以内に動作不良が発生すると「初期不良対応」となり、送料も含め全て無料だ。これらはパソコン購入に慣れていない人ほど心強いサービスで、ゲーミングPC購入のハードルを下げてくれる。
また、PC初心者がメールやチャットで症状をうまく伝えることは困難だと思われるので、24時間×365日電話サポートはうれしいサービス。
ユーザーに対して一切妥協しない所がマウスコンピューターの強みとも言える。
長期運用を想定したパーツ構成
NEXTGEARはコスパだけではなく、ユーザー次第で長期に渡って戦い続けることができる構成を提供している。以下に解説していこう。
CPUはAMD統一
NEXTGEARに採用されるCPUは全モデルAMD製に統一されている。理由はIntelと比べてコストパフォーマンスが高いCPUとしてAMDが有名だからだ。昔はソフト相性などの関係でIntel一強だったが、今ではAMDもIntelと肩を並べるほど優秀な性能となっている。
- CPUとは?
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パソコンの頭脳となるパーツ。高性能なほど処理がスムーズになるが当然高価になる。
今回のNEXTGEAR JG-A5G60に採用されている「AMD Ryzen 5 4500」は、2022年に製造された2世代前の6コア12スレッドCPU。1万円以下で購入できるCPUの中では、価格以上の性能を提供してくれる。
長所は消費電力が少なく発熱が抑えられているため長寿命で、周辺パーツに与える熱ダメージも少ない。短所はオーバークロックが苦手なことぐらいで、8Kビデオでも見ない限り一般用途では不満を感じないほどの「超エリートCPU」とも言える。
最新のミドルエンドGPUと組み合わせても大きなボトルネックになりづらく、無茶なマルチタスクをしなければゲーム性能はある程度引き出せる。
また、AMDの大きな強みは、第1〜4世代CPUのソケットはAM4で統一されているため、同じマザーボードを使いまわすことができること。
もし物足りなさを感じて高性能な5700Xに差し替えたくても、CPUをそのまま差し替えるだけで交換が完了する。
- マザーボードとは?
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パソコン内部の土台となる最も大きなパーツ。CPUやグラフィックボード、メモリなどを取り付ける電子回路基板。
ただしパーツ交換は保証に影響が出る手段なので、予算があるなら1つ上のモデルを購入した方が安パイだろう。なお最新の第5世代AMDはソケットが異なり、マザーボードも買い替えが必要となる。
RTX搭載モデルでフレームレート爆上げ
NEXTGEAR JG-A5G60には、グラフィックボードに最新のミドルエンドGPU「NVIDIA Geforce RTX 4060」が搭載されている。これからゲーム目的メインでPCを買う予定なら、RTXの搭載された本モデルまたは上位モデルNEXTGEAR JG-A7G6Tなどをおすすめしたい。
なぜなら、RTXのGPUには、優れた画質を維持しながらフレームレートとパフォーマンスが向上する超解像度技術DLSSを使用できるからだ。上記の映像でもDLSSを有効にすると平均フレームレートが約2倍になる。
- グラフィックボードとは?
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ビデオ出力と3D生成に特化した補助パーツで、クオリティの高いゲームには必須。
- フレームレートとは?
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1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示す単位。多いほど快適で、PS4なら60fpsが基本となる。
ワンランク下のモデルに搭載されたGPU「NVIDIA Geforce GTX 1660 Super」では、DLSSを使うことができない。現在のゲームでは十分な性能を発揮するが、将来的には限界を感じる可能性がある。
全てのゲームに対応しているわけではないが、最新のAAA級タイトルでDLSS非対応はあまり見かけない。1660Sモデルとの差額も約17,000円ほどなので、ゲーム好きなら今後の需要を鑑みてもRTXに先行投資するべきだ。
Windows起動はわずか17秒
NEXTGEAR JG-A5G60の電源ボタンを押すと同時にストップウォッチで測ってみると、Windows画面が起動するまでたったの17秒だった。高速なM.2 SSDを採用しているため、最初からこれだけ速ければストレスフリーで作業できる。
- M.2 SSDとは?
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マザーボードに直接差し込める記憶媒体。コンパクトで読み書きは高速だが、排熱の管理が必要なタイプもある。
高い拡張性
NEXTGEAR JG-A5G60をカスタマイズなしで注文した場合、メモリはDDR4スロットが2つ、PCIeの×4スロットが1つ、M.2スロットが1つ、SATAスロットが6つ空いている状態で届けられる。これらはユーザーの手でスペックアップが可能となっている拡張スロットだ。
メモリは16GBで、もし4K解像度の動画編集や複数のゲームを同時に起動したい場合は、メモリを増設することも可能だ。
- メモリとは?
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パソコンの記憶パーツ。扱うタスクが大きい程、作業スペースが必要となる。型番の数値が大きいほど動作速度が速い。
裏側に2.5インチ用の台座が2個付属
標準搭載のSSDは1TBと余裕たっぷり。当分はストレージ不足にはならないが、ゲームプレイの録画など長期的に運用するといずれ限界が来るだろう。
- 1TBでどのくらいゲームが入る?
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AAA級タイトル程度なら8〜10本はインストール可能。記憶媒体を増設する際はSATA(ケーブル)接続かM.2接続のどちらか好きな方を選択しよう。
裏側に2.5インチの記憶媒体を固定できるプレートが2箇所ある。これを利用すれば表から見えることなくコンパクトに収納可能だ。
さらにUSBポートはPCケース側も含めて計10個の接続が可能。マウスとキーボードを接続しても8個は余るため、よほどのことがない限り足りなくなることはないだろう。
このポートの多さは本当に重要な部分で、拡張に余裕があるのは長く使っていくほど感謝したくなる。ゲーマーのことを考えた嬉しい仕様だ。
- なぜUSBポートは多い方が良いのか?
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例えば筆者のPCは、USBポートが6個しかない。繋げておきたいのはキーボード、マウス、ヘッドセットの無線トングル、携帯の充電用ケーブル、外付けHDD、スピーカー、コントローラー、Webカメラの8個で、何かあると付け替え作業が必要になってしまう。NEXTGEAR JG-A5G60なら付け替えは不要だ。
電源の大きさは心の余裕
電源容量についてだが、実はNEXTGEAR JG-A5G60の構成だと3分の1の電力でも稼働する。それにもかかわらず、電力量に余裕がある750Wが標準搭載となっている。
電源は消費電力が多いほど熱を発するパーツなので、扱える電源用量が大きいほど出力の負荷が少なくなり、発熱が減ることで寿命は長くなる。
- PCの「電源」とは?
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パソコンの心臓パーツ。パーツ構成の消費電力より大きいWを扱える必要がある。
電源効率は数年単位で差が出始める部分だが、慣れないうちはあまり気にする必要はない。詳しい理由は割愛するが、とりあえず80PLUSが入っているだけで十分だ。
要するに、将来の増設を考えてもバランスの取れたパーツ構成となっており、長期間利用できるゲーミングPCとして設定されたのがこの機種だ。ポートの多さと同様に、ユーザーのことを考えてくれている
このNEXTGEARからゲーミングPCデビューして、ぜひ自作PCの沼に浸かってほしい(手招きしながら)。
フロント&リアパネルの取り外しが簡単
フロントとリアのパネルは2個のネジで固定されているだけ。ネジを外せばスライドせず持ち上げるだけで開く。パネルは軽いので力がなくても大丈夫。最初はしっかり止められているのでドライバーが必要だが、以降は手でネジの開け閉めができる。
初PCデビューでも安心!マニュアル付属
デスクトップ上には、初めてパソコンを使うユーザーにはありがたいPDFマニュアルが2つ配置されている。
Windows 11 ユーザーガイドには基本的な操作から、慣れてる人でも説明が難しい回復ドライブの作成まで記載。ハードウェアマニュアルには先ほど紹介した拡張スロットやメモリ増設などに関する説明が載っている。
こういったユーザーへの配慮は、マウスコンピューターの理念「人とPCは、もっと近づける」にそってのものだと納得できる。
ここまで良い部分を見てきたので、次ページはイケてない・気になる部分も見てみよう。
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