Activision(アクティビジョン)の『Call of Duty: Warzone(コール オブ デューティ ウォーゾーン)』はリリース後から安定した人気を博している一方、緊迫のバトロワ体験を台無しにするチーターの被害も絶えない。
Xでは、とあるプレイヤーがクリップを投稿。一見するとゲームの致命的なバグを訴えるような内容だが、実は自分がチーターであることを図らずも自供しており、コミュニティから失笑を買っている。
『ウォーゾーン』のチーターがうっかり自供
「なんで俺がこんな目に遭わされるんだ?」と嘆いているのは、とある『ウォーゾーン』プレイヤー。
投稿されたクリップでは、通常ではありえない重力がプレイヤーにかかっている。飛行艇から展開した直後、凄まじい速度で落下し、パラシュートを開くこともできない。倉庫の屋根上に墜落して重症。すぐに自己蘇生をしたものの、本来なら落下ダメージを受けなさそうな高さから跳び降りると、プレイヤーはまたもや謎の負傷をしてしまった。
これではまったく対戦にならず同情せざるをえない。開発を手がけるRaven Softwareが見逃したバグなのか。ところが、これは「仕様通り」だったことが間もなく判明する。
CoDのアンチチート「RICOCHET」
現在の『コール オブ デューティ』シリーズには、各作品を一括して監視するアンチチート「RICOCHET(リコシェ)」が搭載されている。これはゲームのインストール時にプレイヤー側のPCに常駐し、ゲームプレイを通じたサーバー側とのやりとりでチーターを検知する仕組みだ。
RICOCHETのユニークな点は、アンチチートの開発チームがその機能を大っぴらに解説していること。チーターから武器を没収したり、チーターにしか見えない幻覚プレイヤーを出現させたりと、面白いアイデアが紹介されてきた。
「なぜBANせずに泳がせておくのか」という指摘もあるが、これは「緩和措置」と呼ばれるものだ。チーターを無力化したうえで、敢えてプレイを続けさせる。そしてチートツールの挙動を監視・分析することで、今後新たなチーターが出現した際に速やかに対応できるようにしている。
新たな緩和措置「スプラット」
2023年9月に、RICOCHET担当チームから新しい緩和措置「スプラット(Splat)」が紹介された。これはチーターに以下の影響を与える。
- パラシュートが使えなくなる
- プレイヤーの速度を調整。バニーホップすると1万フィート(約3キロメートル)落下したことになる
お察しの通り、クリップを投稿したプレイヤーは、自分が「スプラット」に引っかかったチーターであることをわざわざ自供してしまったのだ。
海外プレイヤーたちもこのクリップに、「自ら通報するなんて…(泣)」、「新しいアンチチートは機能してたんだな」と半ばあきれたコメント。しかしふてぶてしいことに、たくさんのリプライをもらえて投稿者もちょっとうれしそうだ。健全なプレイヤーは決して真似をしないように。
- タイトル:Call of Duty: Modern Warfare Ⅲ(コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア Ⅲ)
- 発売日:2023年11月10日
- 対象機種:PS5/PS4, Xbox X|S/Xbox One, PC(Battle.net / Steam)
Source: X, CoD Official
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コメント
コメント一覧 (4件)
リコシェ弱いからなぁ。wz3で、グレーはたくさんいるけどあくまでグレーだから見逃しても仕方ないとして、真っ黒と最低でも5人当たったけど1人しかバンしてくれないしな。
ああ、チートが見つかるとバニーホップがおかしくなるって話だったか。
バニホの話は関係なくて、チート利用者への制裁の1つってだけだよ。
ん~~? バニーホップ自体は議論の対象でEAAでも復活か? みたいな記事があったと思うけど結局チート判定になったって事?